F1000244.jpg「慈しむ」の意味は広辞苑では、「愛する。かわいがる。大切にする。」とある。
仏教に由来する慈悲、「慈」は他者に楽を与えること(与楽)、「悲」は他者の苦を除くこと(抜苦)と考えられている。仏教の語源的に考えると広辞苑の意味はなんか関心が自己に向かうこともありそうで、他者を自己実現の手段とみなし、単なる自己満足に陥ることもありえそうだ。
しかし、慈悲を施すことにしても、その動機に自分が他者より優位な立場にあると思ってれば問題が多いと思う。下手すれば見返りや周囲の評判を求めてのことで相手にコンプレックスを与えるか、相手の自尊心を傷つける可能性がある。
慈悲にしても実践は難しい。しかし、人間は誰でも仏の慈悲の心を持っていると思うが、自然に出来れば一番だと思う。