錆びた鎖 | 瀬戸際おじさんの徒然日記

アホぼんがまだ小学生の時、蔵の前の柱に錆びた鎖が下がっていました

この鎖は何? といくら尋ねても何も教えてくれません

犬の鎖ですので、昔に犬を飼っていたことは察しがついていました

でも、犬のことを祖父母と娘(アホぼんの母)は余り話したがりませんでした

アホぼんのたってのお願いで、やっと犬を飼うことになりましたが、家族の可愛いがり様は尋常では有りませんでした

アホぼんが市役所へ入った頃に 

祖父が、実は戦争中に犬を飼っていたが、人間の食料に事欠く状況で、犬に食料を与えようものなら、回りの理解が得られなかったので

泣く泣く大阪の知人に貰われて行きました 

その犬が大阪から、祖父母達が住む町まで帰ってきたのです!

でもその犬を飼うことは許されないので、涙をのんで追い返したということです

そんなことがあってから、我家で犬を飼うことはおろか、話もしなくなったそうです

戦争の犠牲者は人間だけやないんやなぁ