お正月ですから | 瀬戸際おじさんの徒然日記

目の正月をしていただきたいと思います。


目の正月とは、大事な所蔵物を年に1回、特に親しい方に見ていただくことを言います。


そんな大げさなことではありませんが、このブログへ寄っていただいている方々に我家の「中青江」をご覧頂き、目の正月をしていただいたらと考えました。


公務員のFXヘロヘロ日記

2尺3寸3分(約70cm)で、重ね薄く、元幅と先幅の差がなく、大切っ先、、製作年代は南北朝時代の延文から貞治ごろ(1350年~60年)に製作されたものだそうです。


刀工は、次吉、次直、貞次あたりで、あの名物「ニッカリ青江」の製作者同人か、それに近い刀工だといわれています。


徳川四天王の一つ、酒井家に伝来し、宝永元年に本阿弥光忠の代金子十枚の折紙付きです。


今は、物静かに収まっているこの日本刀は、かつて非常に激しい戦いを経験しております。


それは応仁の乱、関ヶ原の戦い、幕末の混乱期といずれの時期かはわかりませんが、棟に大きな切れ込み傷がそれを物語り、人をも傷付けたことは間違いないと思います。



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しかし、そのために平和な世の中を導いてくれたことも間違いありません。


刀に対して、鞘を払う(鞘から刀を抜く)際には必ず一礼をし、常に敬意を払い、神仏同様の扱いをしております。


人を傷つけているため、家で奇怪な現象が起こるのかとおっしゃるかも知れませんが、我家に一度たりともそんなことはありませんでしたし、むしろ父の亡骸の魔除を果たしてくれた、心の拠り所でございます。


650~700年近く伝わってきた刀が我家に収まっていることも、縁や巡り合せでございます。

行く末久しく大事に伝えて行きたいのと同時に、

この刀が再び戦いに用いられることがない平和な世の中が、永遠に続くことを祈りたいと思います