その養母は天保時代に生まれ、両親を幼い頃に亡くしたため、祖父の祖父(私から数えて5代前)が結婚の際、お嫁さんが彼女を伴って(叔母が姪を伴って)輿入れされて来ました。
江戸時代末期の大庄屋から大庄屋の輿入れ、さぞ大層なものだったことでしょう。
彼女は、叔母の夫の末弟と結婚して、現在地において明治10年1月に開設した郵便局の初代局長夫人となり、大正3年に亡くなりました。
上品な優しい人だったと、亡き祖父から聞いたことがあります。
本来なら親戚一同を呼んで僧侶の下、盛大に執り行うのでしょうが、今回私の一存で姉たちだけに出席をお願いしましたが、快く引き受けてくれました。
普段から、あげたことのないお経を姉達と一諸に、間違いながら、読んだところをまた読んだり、行きつ戻りつしながら、ワイワイガヤガヤ言いながらも厳粛に執り行うことが出来ました。
故人やご先祖様はたまげておられるかも知れませんが、何とかみんなの元気な顔をご先祖様に報告が出来たと思っています。
普段着で、お供え等は一切気遣いなしの出席をお願いしていましたので、法要の後の食事等も一切なし、お茶とお菓子で世間話をした後、お昼前に帰って行きました。
