年末のある日親戚から、墓掃除をしてて石塔を割ってしまったと連絡がありました。本人もその奥さんも一大事と血相を変えて連絡してきました。誰の石塔かわからないとのこと。お寺に頼んで供養して新しく再建したいとのことでした。その石塔は今から100年余り前にわずか3歳で水死した女の子のもので、連絡してきた本人に極近い身内のお墓と判明しました。でも次のように返事をしました。
悪ふざけをしてて割ったんじゃなくてご先祖様のお墓の掃除をしてて割れたのであり、その女の子が「かわいいあなたが好意でしてくれたのであり、感謝すれど恨んだりしてないよ。」って。100年を経過して忘れられようとしていたので亡くなった女の子が「私のことをわすれないで。あなたにも幼児がいるでしょ。私のように水の事故にあわないようによく見守ってあげて。」ってあなたに知らせたんじゃないのって言っておきました。チョコレートでも買ってきて供えてあげてって。石塔は接着剤でひっつけることは出来るが,一旦事故があったら家族の絆はひっつけることがでいないよって。その後再度心配の電話があったので「恨めしかったら、私とあなたの夢枕に立ちそうなものだけど、なーんもでてこないし、よく眠れますよって言っておきました。変に心配や動揺を与えて、人生の道を誤らせてしまったら、それこそ亡くなった女の子やご先祖さまに対して申し開きのできないのでこれでよかったと思っています。石碑は単なる墓標であって、その魂は子孫の心の中にいつまでも刻まれていると思っています。
そんなことを考えさせる1日でした。