「強敵」と書いて「とも」と読む。
「逃げ出した先に楽園なんてありゃしねぇのさ。
辿り着いた先、そこにあるのは、やっぱり戦場だけだ」
/『ベルセルク』より 主人公・ガッツのセリフ
仕事で辛い目にあった時、しばしば思う。
ここから逃げ出してしまいたい、と。
どこか遠い場所で、もう一度やり直せたら、と。
はたして、逃げ出せるのだろうか。
そして、やり直せるのだろうか。
上の言葉は、そういう気持ちに対する一つの回答である。
自分に優しくない世界。もちろん辛い。
そしてそこから新天地へ逃げ出す。
傷ついた心を抱えたままで。
そこにはたぶん、また辛い世界が待っているのかもしれない。
結局、どこかで踏ん張って、戦わなくてはいけないんだろうな。
ボロボロになっても、めちゃくちゃ泣いても、ドロドロに汚れても。
そうしてがむしゃらに道なき道をかきわけて、
ふと気づいて後ろを振り返ったら、
いつの間にか道ができているんだろうな、たぶん。
故・中島らもが、エッセイの中でこう言っていた。
「楽園とは、競い合い、高め合うライバルがいる場所のことをいう」。
もしそんなふうに考えられたなら、世界はきっと楽園だ。