ひぃちゃんが倒れた。




「ひぃちゃん!」

森「、、ほ、の、ちゃん



 思わず私は自分の足を動かしてしまった、

でも、今はそんな事関係ない




森「ほのちゃん、動いたらダメって言ったやん、」


「ひぃちゃんひぃちゃん!」



ひぃちゃんの額から次々と血が流れてくる、

このままだとひぃちゃんが死んでしまう、、




どうすればいいんや!、助けて、誰か、




男『ははは!なんだ、全然弱いじゃん』

男『おい、お前、こっち来いよ』




「嫌です、離してください!」




男『あぁん?男の言うことが聞けないって言うのか?あぁ?』



ヒュッ、、ギュッ、




目の前で倒れてたひぃちゃんが、

目にも見えない速さで、

私のことを抱きしめた。



今にも倒れそうな身体で、

私を必死に守ろうと頑張っているひぃちゃんの姿に、私は思わず、涙を流してしまった




森「死んでも、ほのちゃんの事助けるから」




ぅう、グスン、、ごめん、」

「ごめんね、ひぃちゃん」



森「いいんよ、」


男『オラァ!どけー!!』




カキン、、ドン、、バコ



森「うっ、、ううぅ、、カハッ、、」


ひぃちゃんの殴られる度に聞こえる苦しそうな声に涙が止まらない私



(このままじゃ、ひぃちゃんが死んでしまう、)



男『くっそ!早くどけって言ってんだよ!!!




ドン、、バン、、、




バタン






えっ?ひぃちゃん?


ひぃちゃんが倒れたの?


でも、まだ、ギュッとされてる感覚がある、





なんで?誰が倒れたの?




理「ひかる!!大丈夫ー?」


小「ひかる!!!!しっかり!!!!」

「私達が来たから、もう大丈夫だよ!」





はぁっ!由依さん達だ、、

助かった、、、




「り、理佐さん!由依さん、!」

グスっ、ありがとうございます、、、」 

「そんな事より、ひ、ひぃちゃんがぁ、、」




そう私が、声を上げた瞬間、


何故か、


私を包む力が強くなった。




まるで、




【大丈夫、私はここにいるよ。】




と、伝えてくれてる様で、


気づけば、私の目からは、数えきれない程の、

大粒の涙が、止めどなく流れてきた



「ひぃちゃん、、、」



森「、、、ほ、の、ちゃん、」





その後のことは、よく覚えていない。


だけど、


気づいたら目の前にボコボコになって、倒れてる男の人達が沢山居たことと、



理佐さんが、ひぃちゃんに、





「終わったよ。」





と口にした瞬間



私を包み込んでいた腕の力が、ふわぁーと抜けていったことくらいだ




「ひぃちゃん!」




小「ひかる?!!!!しっかり!!」



理「ひかる、大丈夫だよ、もう大丈夫だから、」

   "安心して"




バタン




ひかる!



森「ほ、のちゃん、」



「ん?、なに?、ひぃちゃん、」



森「こわかっ、たね、もう大丈夫やけんね、。」



そう言うとひぃちゃんは、私に、

ニコっと微笑んで静かに意識を飛ばしていった