ほのside


「バディーズの皆さん!!ありがとーございましたー!」



私達は4thツアーを東京公演までなんとか完走した



その後2日程お休みを頂き、全員ライブ疲れから回復し
また新たに9枚目シングル「自業自得」に向けて走り出したところやった。


T「よっしゃあ!じゃあまた今日から、山下センターの自業自得!沢山の方にいい物を届けれる様頑張るよ!!」


メ「はい!!!」


TAKAHIRO先生の各シングルごとにある
気合いにより1層みんなの活気が高まり、レッスンが始まろうとしていた



やけど、保乃にはどうしても気になることがあった



たった1人、大きな声で返事もせんし
天ちゃん達がふざけとんのにそれに乗っからんと
一人端の方で静かにしている明らか様子が変な人が居ることが





ほ「ひいちゃんどした?なんかあった?」

ひ「ううん何も無いよ。」


私と2人きりで話す時は決まって博多弁やのに
今は標準語。
これがひいちゃんに何かあった時、ある時の合図




ほ「嘘やろ」


ひ「本当。」


ほ「ほのの目は誤魔化せぇへんからな?

ひ「本当だから、」


ス「はい!レッスン始めるよー」


私たちの会話はここで終わってしまったけど、
絶対聞き出してみせると心に誓った







レッスン終了後、颯爽と帰ろうとするひいちゃんをとっ捕まえて
一緒にほのの家に帰った




ひ「ほのちゃん、なんよ」

ほ「こっちのセリフやわ。ひぃちゃん今日ほんまどないしたん?」

ひ「やけん、なんもなか。」

ほ「なんか辛いことあるんやないん?」

ひ「ない。」

絶対嘘に決まってる。
明らか様子がおかしいし、

ほ「ひいちゃん。ほのにはなんでも言ってって
この前言うたやろ?」

ひ「無いものはないからしかたないでしょ」

ほ「嘘もつかんとってほしい」

ひ「はぁ、もういいよ。帰る

ほ「あ、ちょっ……」


ひいちゃんはさっさとカバンを取ると走って帰ってしまった

少しやりすぎた。けど、本当にひぃちゃんが心配で
なんであんなに隠すんやろ

助けてあげたいのに……


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森田side


ツアーライブももう終盤に差し掛かった6月。



ラストの東京公演に向けてリハーサルが始まり
最初は難なく歌も踊りも、いつも通り完璧にこなしていた
でも、ある時から急に歌が歌えなくなった。


ス「はいっじゃあ流すよー」

        ♪

ひ「あんたを見てると……ゲホッゲホッ」


ス「どうした?ひかるちゃん大丈夫?」


ひ「すみません!大丈夫です!」


歌い始めると、よく分からないけど気持ち悪くて。
腹の底からなにか嫌なものが込み上げてきて
呼吸さえ苦しくなる



ひ(風邪かな、)




ひ「……街中溢れるデジタ…ゴホッゲホッ」







歌えない。







これが私にとって最大のストレスになっていた事を
この頃の私は気づかなかった。
あの時気づいていれば…









上手く歌えなくなったことを素直にみんなに言えばよかった
 



けど、この頃の私は変なプライドから相談なんてできなかった







だから
ここから、私はおかしくなっていった。










キュッ  タタン  

クルッ   スッ   パッ  

バタン!


 
ひ「いっ、た…
「もう、また?


上手く歌が歌えなくなってから、少し焦りを覚え
せめてダンスで補おうと、必死に練習を重ねていたが
やけに転けることが増えた。




そのせいで体中アザだらけになっていった




ひ「もぅ……!!!!!」




なんでなの!!という気持ちが強くなればなるほど
足が上手く動かなかった



ひ(あぁ、外される。表題曲から居なくなってしまう。)




そんなことをよく思うようになった



でも、もう後2週間後には東京ドーム。
こんなメソメソしてられない。




そこからは自分でも記憶が無いくらい
必死に踊って、咳き込んでしまっても歌った。
たくさん、たっくさん



ドーム公演ラストの日




メ「バディーズの皆さん!ありがとーございましたー!!!」




ようやく終わった。



そう思った瞬間、視界がぐにゃっと歪み
そのまま勢いで倒れそうになった。



ひ「おっ、と……


咄嗟に横にあった手すりに捕まり倒れなかった


が、


何今の。



気持ち悪い。吐きそう。



頭がガンガンする。



汗が止まらない…




ひ「ハァ、ハァッ」



こ、呼吸が、苦しい、、



ひ「ハァ、ハァッ、ハァ、ハァッ」



私は急いでトイレに駆け込み
嘔吐した



ひ「オエッ、ゲホッゲホッ」



なんでなんなのこれ、、


あぁ、もう死ぬのかな…


嫌だ…死にたくない、



感情が不安定で泣きたくなくても泣いてしまって、
自分でも引くぐらいネガティブだった





その日は誰にも気づかれないよう静かに帰宅し、
いつもより2時間早く寝た。




次の日はなんともなく、その次の日も何もなかった。
2日の休みだったから家でのんびり、ゆっくり過ごし
ライブの疲れをしっかりと取った。








つもりだった。






休みも終わった今日。
新しいシングルに入るということで早めに家を出る

しかし、家を出てちょっとした所で



ひ「ハァ、ハァッ、ハァ、ハァッ」


何も無いのに、急に呼吸が苦しくなって

視界が歪む




ひ「ハァ、ハァッ、ハァ、ハァッ」





やばい、、倒れる






あ、もう無理…





足に力が入らなくなって
倒れそうになった瞬間




?「ひかるちゃん!!!おっと、危ない、、」
「大丈夫?!!」



ひ「……うぅ、」
「あ、ありがとうございます…」



?「よかったぁ、意識あるね。」
「私誰かわかる?」



ひ「えっと、、え、?なんで…?」


?「ふふふっ驚いた?」


ひ「はい、、笑」



?「ごめんね(汗)しんどいね」


















?の人物は誰でしょうか。






るん天