昨日から松井の引退報道がされていたけど、


ファンの私としては、スポーツ紙のきっと誤報だろうと


彼の引退を信じたくなかった。


でも今朝起きてテレビをつけたら、


まだ私の覚悟もできていないうちに


松井の記者会見が始まってしまい、


「プロ野球人生に区切りをつける」


という発言がなされた。


これは事実上の引退ということだよね、やっぱりあせる


私は長年ジャイアンツファンで


中でも松井が一番好きだった。


ファンの応援の中で、期待通りに


チャンスにホームランやヒットを


打ってくれるところ。


記者会見やインタビューなどでは


偉ぶらないで謙虚で紳士的な対応。


若いころからとにかく落ち着いていて、

 

4番として風格があったよね。


ヤンキースに行ってからは、


あまりリアルタイムで試合を見られなくなって


しまったけれど、ニュースで活躍した場面が


見られると、彼を誇りに思い、本当にうれしかった。


日本時代から続く、連続試合出場も立派だった。


しかし守備の時の手首の痛々しい骨折、


ひざの故障と途中から困難がいくつも起こるようになった。


普通の選手なら、弱音を吐くようなことを


言いそうだけれど、けして松井はそういうところを


見せなかったよね。


そしてワールドシリーズでは、チャンスに強い


バッティングで、見事MVPを獲得。


あの時私は、「神様は松井を見放さなかったんだ」


って思えたな。


ファンの私にも、本当に夢のような出来事でだった。


しかしMVPを取ったにもかかわらず、


彼がヤンキースから放出されてしまう。


毎年チームを移籍する厳しい環境。


今年に限っては、シーズンが始まっても


移籍先が決まらず、私としてはやきもきしていた。


そしてシーズン途中からマイナー契約。


松井にとっては、とっても屈辱的なことだったと思う。


それでも、入団の際はきちんと記者会見までして、


立派だったと思う。


長々となってしまったが、今日の記者会見でも


とっても慎重に言葉を選び、ファンや指導者や


チームメートに感謝を忘れず


人格者松井の姿を見ることができた。


なんて素晴らしい人間なんだろうと


改めて思った。


そして、野球人生を振り返り、


一番の思い出は?と質問されたとき


華やかなホームランシーンではなく、


長嶋さんとの二人きりの練習の思い出を


あげた彼の感受性が本当に素晴らしいと思う。


感動をくれて今までありがとう、松井選手。