数日前から、窓からよく見える網戸に、とんぼがとまっていました。
しばらく見ていても、ぴくりとも動かず、羽はボロボロ。
6本の足先でしっかりと網戸を掴んでいるので、
きっと外れないまま命が尽きたのだろうと思って、
外して埋めてあげようとしたら…
驚きました。
なんととんぼは生きていたのです。
はじめは、強風に煽られて、揺れているだけかと思ったら、
ちゃんと自分の力で、掴まり直すように、足を動かしたのです。
私はとっさに窓を開けて、とんぼを掴んで、部屋の中に入れました。
窓のそばの棚の端などに掴まらせて、
ここで最期まで見てあげようと思いました。
でも、
とんぼは、力を振り絞って、窓ガラスに体を擦り付けるように羽ばたいたのです。何度も何度も。
最期の場所は、自分で決めるということなのか
大空を求める本能につき動かされたのか
窓ガラスを少し開けると、素早く飛び立っていきました。
外は、風雨が強く、
昼過ぎなのに、夕方かと思ってしまいそうな悪天候だったのですが
とんぼは風に乗りながらぐんぐん遠くなっていきました。
なんか、
小さなとんぼから
大きなことを教わりました。