週末に母の認知症検査に行ってきた。
ソーシャルワーカーさんからの「どんなところが気になるんですか」的な聞き取りから始まって、MRI、問診(今日は何年何月何日か、から始まって、野菜の名前を10個言う、見せられた絵をしばらく後に何だったか答える的なものだったらしい)の結果、先生の見立ては・・・
「脳にはまったく問題ありません。血管も異常ないし、脳の萎縮もほとんどありません。テストも成績が良い方です。」との意外な見解。
そして、「何か心配事ありませんか?」「心配性な性格じゃないですか?」と尋ねられた。
・・・そっちか。
母の物忘れの原因は、脳ではなく、心・気持ちのほうだった。
母には、というか、我が家には長年の心配事がひとつある。それが母の心をむしばんでいる。
でも、それは母にも私にもどうしようもできない問題なのだ。
「もうダメだ、と思う前に心療内科や精神科に行ってカウンセリング行ってみてください。ダメだと思ってからじゃ遅いですよ。」と先生にアドバイスをいただき終了。
脳ではなく心、と分かったことで母はどう思うだろう。
私は少なくとも理由が明らかになったことで安心したんだけど、本人からしてみたら原因なんてどうでもよくて、かえって自分の心の弱さを責めることになるんだろうか。
本当に母のためだったんだろうか。
単に自分がハッキリさせたたかっただけなのかもしれない。
いや、でも、もし脳が原因だったら、母も私も行ってよかったと思ったのかもしれない。
母は認知症検査に行くと決めてから、比較的落ち着いているだけど、今後どうなるだろう。
気持ちの問題となると、それはそれでややこしくて、薬じゃ治らない。
心配事が解決するまで続き、そして、その心配事が解決する見込みは低い。。。
私にできることは、母の愚痴を聞き、そして気晴らしをさせてあげることだろうか。