スタンリー・キューブリック監督の映像スタイル② | It’s not about the ski 遅れて来た天才スキーヤー???、時々駄洒落(笑)、毎日ビール!(爆)

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スキー大好き、旅行、モータースポーツ観戦、読書、映画·演劇·音楽·絵画鑑賞と他の遊びも大好き、元々仕事程々だったが、もっとスキーが真剣にやりたくて、会社辞めちまった爺の大冒険?




前回記事に載せた動画に引続き、キューブリックの特徴的映像スタイルを集めて編集した動画を発見しました。

今回の動画では、シンメトリカルな構図、前後の移動カメラワークだけでなく、顔のアップショット(その顔には時には不気味な化粧や仮面が)や、手持ちカメラによる格闘シーン等を見ることが出来ます。

キューブリック映画の登場人物に殆ど幸せで安心に満ちた人物は登場しません。だいたいのキャラクターは、不安、不信、打算、怒り、憎しみ、悲しみ、恐怖、狂気といった感情を抱えています。

それら負の感情を、キューブリックの顔のアップショットが冷徹に捉えます。仮面や化粧は、それを時に更に強調します。

手持ちカメラワークは、人間の暴力性を強調して表現するために使われている様な気がします。




【スタンリー・キューブリック監督作品リスト】

①恐怖と欲望(1953年3月米国公開/日本未公開)
②非情の罠(1955年9月/1960年9月)
③現金(げんなま)に体を張れ(1956年5月/1957年12月)
④突撃(1957年12月/1958年2月)
⑤スパルタカス(1960年10月/同年12月)
⑥ロリータ(1962年6月/同年9月)
博士の異常な愛情 又は私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛する様になったか(1964年1月/同年10月)
2001年宇宙の旅(1968年4月/同年同月)
時計じかけのオレンジ(1971年12月/1972年4月)
バリー・リンドン(1975年12月/1976年7月)
シャイニング(1980年5月/同年12月)
フルメタル・ジャケット(1987年6月/1988年3月)
アイズ ワイド シャット(1999年7月/同年同月)

【参考文献】

キネ旬ムック フィルムメーカーズ⑧スタンリー・キューブリック [責任編集]巽孝之

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