そして宿屋に行った。

宿屋は赤い屋根に薄緑と白の市松模様。

宿屋に泊まったそして翌朝。

カンナミ森へ向かった。森は朝日に照らされ、きらきらと輝いていた。

薬草は至る所に生えており、採取は順調に進む。

だが昼過ぎ――「逃げろ!オークキングの群れだ!」血まみれの冒険者が駆け込んでくる。

「まだ終わっていないのだ」

「そんなこと言ってる場合じゃない!」

その直後、緑の巨体――オークキングが姿を現した。

「フェルディヴァン!」

白い炎が放たれる。

「薬草が燃えるではないか!」

サーシャは炎を斬り払い、オークキングへと一直線に突進する。

一撃。

巨体は崩れ落ちた。

続けて現れる敵も、次々と斬り伏せていく。

気づけば一時間後、森は静寂を取り戻していた。

「もう来ないな」

サーシャは何事もなかったかのように薬草採取へ戻る。

やがてギルドへ戻ると、すでに噂は広まっていた。

「オークキングの群れを一撃で?」「

ありえねぇだろ……」

受付嬢リアは驚愕しながら水晶を差し出す。

「これに触れて」

サーシャが手を置くと、水晶は強く光り輝いた。

浮かび上がる文字――「SSS」

「賢者様のお子様なの!?ドラゴン級以上って……」

慌てたリアは奥へと駆け込んでいく。

やがて奥の扉が開き、サーシャはギルド長の部屋へと通された。

ソファの向こうには、髪を乱した男がじっとこちらを見ていた。