ウォルマートは何十年もの間ディスカウント小売業界の勝者として君臨しているが、ターゲットもそうだ。どちらの企業も、ほかと異なる独自の品揃えで、異なる顧客ニーズを満たそうとしている。ウォルマートはディスカウント小売業者のいわば馬車馬で、「毎日が特売価格」をウリにする。ターゲットはどちらかといえば競技馬に近く、低価格とともにセンスを求める顧客の心をとらえている。
ビジネスでは複数の勝者が繁栄、共存することができる。このような競争は、競合他社を破壊することではなく、顧客のニーズを満たすことに焦点を置く。あたりを見回してみよう。満たすべきニーズは無数にある。つまり、勝つための方法もそれだけあるたくさんあるのだ。 』
ジョアン・マグレッタ
「〔エッセンシャル版〕マイケル・ポーターの競争戦略」 (早川書房)

好きなアーティストがかぶってる人と話したときのことを思い出しました…
どんな曲が好きですか?から始まり…
あの曲はいいとか、この曲はいいとか話してたんですが…
なかにはこちらがノーマークの曲をその人は好きだったり、その逆もあったりで…
同じアーティストのファンなのにこんなに好きな曲が違うのか( ̄□ ̄;)
と驚かされたことがあります…
ニーズにも同じことがいえるのではないでしょうか?…
よく○○代男性、○○代女性と大雑把に分類しますけど…
ひとりひとり違うしニーズも微妙にバラバラだったりする…
同じ対象を好きな者同士ですら微妙に違うわけですから…
『 戦略の第一の条件は、価値提案がライバル企業のものと異なることだ。ポーターの定義からいえば、ほかと同じ顧客に対応し、同じニーズを満たし、同じ相対的価格で販売する企業に、戦略はない。 』
個人でも同じことがいえる分野があると思います…
メディアによってあたかも大々多数の望むものがこれです…
みたいに情報提供されますが、人や組織の持っているニーズは微妙にバラバラだし…
戦略的に考えれば…
自分がうまく満たせない大多数のニーズに応えるよりは…
自分がうまく満たせる少数のニーズに集中するほうが…
うまく過当競争を避けれるのではないかなぁ…
『 ビジネスの世界で最も危険な言葉は、五つの単語で表現できます。「他の誰もがやっている」です。(Everybody else is doing it) 』
ウォーレン・バフェット(バークシャー・ハサウェイ会長兼CEO)
ジョアン・マグレッタ
ミシガン大学で文学博士号を取得後、ハーバード・ビジネス・スクールで経営学修士号を取得。経営コンサルティングファーム、ベイン・アンド・カンパニーのパートナーを経て、『ハーバード・ビジネス・レビュー』の戦略担当編集者として1990年代初頭からマイケル・ポーターと数多くの仕事を共にする。1998年、担当記事がマッキンゼー賞を受賞。著書『なぜマネジメントなのか』執筆のため同誌を辞し、現在はポーターの主導するハーバード・ビジネス・スクール競争戦略研究所でシニア・アソシエートを務める。