大明风华、見終わりました

 

宣徳帝は退場したし、若薇と張太后大皇との仲が悪くなっているし、善祥がめっちゃDV母になってるし…

 

などなど、視聴意欲が下がっていたんですが

 

見続けたらですね、予想以上に面白く、楽々最後まで見ることができました

 

 

朱祁鎮が幼くして即位

 

成人後は、宦官・王振の専横が酷くなり

 

土木の変で捕虜に

 

于謙の活躍があり

 

弟の朱祁鈺が景泰帝として即位

 

朱祁鎮は解放されるも、軟禁される

 

そして奪門の変

 
と概ね史実通りに展開していきます
 
ですが、この史実を埋めるストーリーはね、ほぼ創作に近いのでは!?
 
史実との大きな違いは
 
朱祁鈺の生母が善祥
朱祁鎮の即位前に宣徳帝は亡くなっている←史実通りでほしかった!!
朱祁鎮の捕虜期間がドラマでは1年以上のような気がする
 
などなど…
細かいものも含め、沢山あります
 
この程度の歴史の改変はOKなんですね!?
 
 
奪門の変で、朱祁鎮が景泰帝の臣下をことごとく殺そうとします
これって、まるで靖難の変の再現で、
 
さすがに若微がストップをかけます
 
 
このドラマ、最初から最後まで靖難の変の悲劇が根底に流れているんだなぁ
と思った次第です
 
歴史は繰り返される、朱家は親族間で争う定め、ってことですかね
 
 
朱祁鎮役の张艺兴が予想以上に演技派で←
見応えありました
 
ひいおじい様(永楽帝)&父(宣徳帝)のように戦功を挙げたい!(=自分の力を見せつけたい)という頭でっかちのアホ皇帝から
 
捕虜という過酷な体験を通して人間として成長していく
冷酷さを併せ持つ朱家の男になっていく過程を
力みなく自然に演じられていました
 
 
朱祁鎮は、幼くして父親を亡くしているので、帝王学を誰からも授けられなかった
1歳で皇太子ですから、注意できる男の大人・見本となる為政者がいない中で育った
だから、万能感だけ溢れているアホ皇帝になってしまうのは仕方ないことかな、思ったり
 
若微が、こんな風に育ったのは女の自分が育てたからだ、と自責の念に駆られたり、引け目を感じたりする
 
でも、若微なりに立派な皇帝になるように教え諭そうと頑張るのですが
反抗期に入った息子は、そんな母親が小うるさいだけの存在に
 
あ~、若微の辛い気持ちがわかるわー
(なんでこんな風に育っちゃったの的ボヤキ)
親目線で同情してしまいました
 
 
善祥がDV親になったのも、
善祥の生い立ちを思えば、同じく子どもに暴力振るっちゃうのかな
(愛情の示し方を知らないんだよね、きっと)
と、DVの連鎖なんてのに思いを馳せたり
 
 
というわけで←
最後の方は、子どもの教育に悩む若微に共感したり
社会問題!?が頭をよぎったり
 
 
でも、このクラスの時代劇のクオリティらしく、
所々???な部分ももちろんありますが
脚本的には最後までそれほどダレることなく、面白く見られました
 
強いていえば、ラスト、無理やり若微の夢叶えます、みたいにしなくても良かったんじゃ!?
と思いますが…
なんか一気に安っぽくなった気がする
 
明の衰退期に入っていくことは事実なので、まぁ、せめて若微だけは…ってこと!?
 
 
でも、でも、やっぱり前半の方が良かったわ!!
 
すでに懐かしい面々
 
皆さま、ありがとうございました~拍手