切断器を使ってみる
アセチレンガスと酸素、両方のボンベの
バルブを開いてから始めましょう。
私もたまにありますが
意外とバルブを開くのを忘れてしまい
火がつかない、ガスがないのでは?
などと言っている方をよく見かけます。
最初に切断器側のこのバルブを少し緩めてください。
ほんの少しで大丈夫です。
回りがうるさいとわかりませんが
シューっと、ガスが出ている音がします。
次に火をつけます。
火をつけるときは火花が出るだけの
専用のライターがありますので、
それを使ってください。
私はこの古いライターを使っていますが
新たに始まる方は現代のライターを使ってください。
風があると炎が暴れてしまいますが
バルブで、真っすぐ炎が飛ぶように調整してください。
あまり弱いと 自分の顔がすすけてしまいます。
次にこの左の下向きのバルブを少しずつ
緩めると炎の色が 青白く変わります。
注意して調整してください。
なれない場合はゆっくり少しずつ動かせば
炎の色が変わっていくのが分かると思います。
この状態になれば調整は入りません。
切断する鉄に近づけると直ぐに真っ赤になります。
真っ赤になればそのあとは鉄が溶けだします。
この時、切断器の先端、火口の先は
鉄にくっ付けないギリギリの距離で
作業してください。
もう一つのバルブを緩めて開けます。
右側の横向きのバルブです。
これは溶けた鉄を吹き飛ばす役目のバルブです。
変わりますので、早く切断はできます。
ただ切断する鉄の厚さ、酸素バルブの開け閉めの
タイミング、切断器をあてる角度などでも違いが
ありますので、慣れないうちはゆっくり
作業してください。
厚物の鉄を切る時は、圧力の調整器はあまり
いじらないで、切断器だけでも十分調整はできます。
バルブを多く開ければ、その分圧力もかわります。
厚さに応じて調整することがポイントとなります。
*切断器のバルブは3つあります
最初に開ける二つのバルブの調整が
うまくいけば、あとは溶けた火の粉を
飛ばすだけです。
使い慣れれば面白いように切れますが
使い方を誤っては危険な工具です。
使用されるご予定の方は
必ず ガス溶接技能講習 を受けてください。