2282日目
誰にでもできる・桑野空手教室
おはようございます。
今日で震災から2282日目です。
高いつもりで低いのが教養
低いつもりで高いのが気位
深いつもりで浅いのが知識
浅いつもりで深いのが欲望
厚いつもりで薄いのが人情
薄いつもりで厚いのが面皮
強いつもりで弱いのが根性
弱いつもりで強いのが自我
多いつもりで少ないのが分別
少ないつもりで多いのが無駄
「つもり」とは誤った認識「思い込み」のことであり、「つもり」に囚われた人間は成長が止まり、強情で意固地になる性質を持っています。
前にも話したことがあると思いましたが、空手の素晴らしいところは「つもり」の入り込む余地が少なく、例え「出来たつもり」になっても、出来ることを証明しなければ信用されない厳しい世界だからです。
武術における「つもり」とは「死」そのものとなります。
だからこそ命懸けで「出来る」ようになることを目指すのです。
ですから武術における「つもり」とは御法度であり、元来の稽古とは、古を稽みて「出来てきるつもり」を潰していくものなのです。
要するに「つもり」を抽出し、如何に己が出来ないのかを思い知らされ、それを受け入れる素直な心で臨むことが稽古の第一歩となるのです。
勿論、現代は平和な時代ですから上記のような「出来ない = 死」ということにはなりませんが、なぜ昔日の時代には伝説的な達人が生まれたのに、現代には生まれないのか?を考えるとよく解ります。
時代という状況設定が甘いのです。
己を磨かなくとも生きていくことが出来る、微温湯のような設定だから、人々の心も緩み、己を律する重要性が忘却されているからです。
現代の人に説明するならば、ゲームをイージモードでクリアするのとハードモードでクリアするのに求められる腕や集中力は異なるでしょう?
現代のような平和な時代とは、ゲームで例えればイージモードに設定されているようなものです。
それほどの覚悟がなくとも「ゲームオーバー(死)」にはなりません。
そういう甘い状況設定だからこそ、「つもり」という紛い物が横行する厄介な時代だとも言えます。
「つもり」が存在する余地の出来ない厳しい世界においては、現代のようなクレーマーのような人間は淘汰されるのではないでしょうか?
私がいつも道場生の皆さんに「つもりでは駄目だよ」と話しているのはそういう意味だからです。
「つもり」を潰せるということは謙虚な心で人や物に向き合う姿勢そのものであり、我々空手を学ぶ者が当たり前に体現しなければならない「心」なのだと思います。
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