2256日目
誰にでもできる・桑野空手教室
おはようございます。
今日で震災から2256日目です。
私たちがやっている空手は闘う為の術ですが、素人の方々の目には筋力や腕力がベースの攻撃的な技術が集積されたものというアグレッシブなイメージが強いのではないでしょうか。
確かにそのイメージは間違いではないのですが、私たちが求めているのは そのイメージから脱却できるほどの更に高次な技術体系です。
より筋力や腕力に頼らない技術の昇華の先に、その答えがあるのではないかと考えています。
筋力や腕力に頼らないというのは、筋力や腕力が必要ないということではありません。
私たちは人間であり、筋力を使わなければ動くこともできませんから、最小限度の筋力により最大限の効果を得ることができるような身体操作を究めるということが求める先の定義となります。
また私の考えですが、力のある人間が力に頼らないのと、力のない人間が力を出せないのでは、その意味も内容も異なるものです。
そういう観点から先ずは筋力や腕力を高める運動もきちんと行い身体を作るべきだと考えます。
両極にあるような一見正反対のようなモノを突き詰める先に真理があり、片側だけを修練しても決して真理に達することはできないというのが私の考えです。
私たちが目指すべき身体操作とは筋力や腕力に頼らないようなということは述べましたが、それは一つの方向性であり、ここにもう一つの方向性を加えることでその動きの概要の輪郭がハッキリとしてきます。
それは相手に与える心的作用です。
闘うということは、お互いの動きに注意を払い機を捉えることに集力します。
相手の肩の動き、目の動き、呼吸や身体の揺らぎ、間や気、重心の変化から、相手の意図を読取り、相手を上回らねばならない情報戦です。
ですから、相手に対してその情報を極力与えないような動き、身体操作を突き詰めなければならないのです。
筋力や腕力に頼らないという理由もその一環と捉えても差し障りはありません。
そういう認識を基に空手の技術体系を視ると、日頃先生達から口を酸っぱく注意をされる基本の意味あいが、より深く理解をすることができるのではないでしょうか?
武術というものは、相手ありきです。
相手を想定し、人間の反射の防護をいかに無力化することができるのか?
それが肝要なのではないかと私は思います。
道場生の皆さんも面倒くさがらずに、たまにはそういう視点から空手を捉えてみて下さい。
ますます空手が楽しくなると思いますよ。
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