1057日目
誰にでもできる・桑野空手教室
おはようございます。
今日で震災から1057日目です。
「コミュニケーションは自分がどう思ったかではなく、相手がどう受け取ったか」
一般的にコミュニケーションにおいて、相手という存在が自分とどのような関係性を持ち、どれほどの比重を占める存在なのかということが、相手への尊重度合いという形でコミュニケーションの中へ表れます。
知らない人間の言葉と、友人の言葉、恋人の言葉、家族の言葉では、同じ言葉を同じ状況で受け取ったとしても、あなたというフィルターを通して生成される感情や思考は全て異なることと思います。
それはあたかも鐘を打つ人間が代われば、同じ鐘であっても一つとして同じ音色はないということに似ています。
また相手との関係性は、親密度が高いほうが、相手の言っている言葉が己の心に染み渡りやすいように思いますが、現実は必ずしもそうとは限りません。
親の言うことにはいちいち反発心が沸き、親が正しいことを話していても「うるさい!」と感じる人もいれば、「自分の親なんだから…」と素直に心に響く人間もいます。
親のいうことよりも友人の言葉を尊重する子どもも日本では珍しくもありませんし、もちろんその逆もあります。
なぜ相手との関係性において「同じ状況」で「同じ言葉」を投げ掛けても、そこから生成される感情や思考にこんなにも差が出るのでしょうか?
私はそこに、相手に対する配慮がどれほど含まれているのか?ということに集約されるのではないかと考えています。
私たち人間には心があり、相手の心を感じる能力があります。
相手が自分をどれほど尊重してくれているのか?
自分の為を本当に思ってくれているのか?ということを感じ取ることが出来ます。
ですから親が自分の為を思って投げ掛けてくれている言動や行動であることは、どんな子ども達でも理解していますし、理解をしていても反発したくなるんです。
しかし…なぜ親として愛情に満ちた正しい言動や行動をしても子ども達が素直に受け取ることが出来ない場合があるのかというと、
それは…自分は親であるという子どもとの絶対的な関係性と、自分は子どもの為を考えて動いているんだという絶対的に正しい動機が、逆に子ども達の状況や心境、また立場を考慮しない雑なアプローチの仕方に繋がってしまっているからなんですね。
要するに自分は絶対的に正しいのだから、言って何が悪い!やってあげているだ!という驕りとなって、コミュニケーションの中に表れている可能性があるのです。
親が本当に子どものためを思ってしてあげた行動であったのに、最後の最後に子どもに対する配慮が欠けていたということです。
「なんで親がそこまで子どもに気を遣わなければならないんだ!」そういう声が聞こえて来そうです。
私たちが子どもの頃なら確かに考えられないような意見ですが、答えはそのまんま…社会が変わったから、または少し前の世代の親が社会を変えたからです。
社会とは世論であり、それは風潮という形で私たちの生活に影響を与え、教育や文化に反映されます。
私たちは生まれた時から社会という器の中で生きていますが、自分達がその器の特徴に影響を受けて変化している自我を認識出来ている人はどれほどいるのでしょうか?
社会が変化し我々の常識が変わり、それに呼応して個々の心境や心情、認識もが繊細に移り変わっているのにアプローチの仕方は変わらず一方的である。
そういう心の機知を自覚していない子どもならば、まだ反発心も沸きませんが、繊細な年頃の子ども達ならばそこに反発心が芽生えても不思議ではありません。
しかもなんで自分がイライラとしているのかも解らずに………
私たち人間は一人ひとり、みんな性格が違うように感受性も違い、認識力、理解力も違います。
自分が置かれた環境や状況、立場の違いにより、抱えた問題も人それぞれです。
それなのにいくら正しい行いや素晴らしい言葉であっても、相手の心境や抱えた問題を考慮せずに、自分の一方的なタイミングで渡されたら、渡される方は荷物にしかなりません。
高級で美味しい焼肉でも、今は焼肉を食べる気分ではない人に無理矢理食べさせて「美味しいだろ?感謝しろよ」と言ったところで、有り難いとは思っても感謝などしないでしょう。
それこそ有難迷惑です。
私なんかは、いつも何かを考え続けているような性格なので、良いことを思い付いたらその時点で相手に伝えておかないと後から湧き出てきた思考に流されて、何を言うつもりだったのかを忘れてしまうんですね(笑)
忘れるとずっとモヤモヤとしたものだけが心に残留し続けて精神衛生上良くないので、思い付いたらすぐに伝えてしまうような性質があります。
相手からしたら唐突でいきなり言われるので戸惑うこともしきりで、まさに相手への配慮が欠けているわけですf^_^;
そういう部分を理解しているのに、なかなか実践出来ない……人間って本当難しいな~って思います。
でもそういう配慮が行き届いた人間にいつかなりたいものです。
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