原賠審 中手さん宍戸さんの発言書き起こし①
誰にでもできる・桑野空手教室
郡山市の池田雅之です。
座り込みにいっている皆さん本当にお疲れ様です。
自分にも何かできることはないかと思いながら、なかなか役に立てず申し訳ありません。
せめて・・・という思いから、先日の原賠審の中手さんと宍戸さんの発言の書きおこしをしてみました。
お二人のお話・・・
書き起こしながら涙が出てきました。
特に宍戸さんのお話しは、胸に迫ってきました。
「母の声」、「女たちの声」、というのは、こんなにも力強いものなのですね。
座り込みの皆さんの声も、今日本全国の人たちの心を動かしていることと思います。
冷え込んでいますので、どうか体には気をつけて、座り込み頑張ってください。
尚、書き起こしは2つに分けて送ります。
質疑応答は、今回は間に合わせることができませんでした。
これから仕事に行ってきますので、後日書き起こします。
長文の投稿もうしわけありません。
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委員長
「それでは続いて、子どもたちを放射能から守る、福島ネットワークから、中手代表、それから宍戸さんからお話を伺いたいと思います。」
中手さんの発言
「中手聖一と申します。
子どもたちを放射能から守る、福島ネットワークというのはですね、5月1日にできました。
福島県内で主に子育てをしている親たちが中心になりまして、集まりつながりあったものでございます。
私自身もそういうものの一人です。
先ほど瀬戸市長がご紹介いただきましたが、福島市の渡利地区という所に私は住んでおります。
また、渡辺弁護士と同じように、私の子供二人、また妻もですね、いわゆる母子疎開という形で、今は岡山県の方に疎開をしております。
実はあの、これ子どもたちへの明日のお土産に、今持っております。
これ見よがしに持ってきたのではなくてですね、今日こちらに伺うということで、職場にお休みをいただきました。明日もう一日お休みをいただいてということで、明日子どもたちにあってくる予定なんですね。
私の場合ちょっと遠いので月に一回が限界です。
それでも、子どもたちが安心して向こうで暮らしているのかと思えば、まだしもそういう困難はですね、乗り越えられるかなと思っております。
そのような困難を我々の仲間も乗り越えて、いわゆる自主的な避難、私もあんまりこの言葉は好きでありませんが、今日はその言葉で説明をさせていただきます。
自主的避難をしているのか。しかも何万人もの人たちがしているのか。そういった判断決断をするにいたったような理由、あるいは背景というものについて、私自身の経験、そして仲間たちの経験を踏まえて、今日はお話をさせていただきたいと思っております。
3月4月というあたりはですね、本当に一部の方々だけが、こういった事故が起きて、放射能・放射線が怖いものだということを知りませんでした。
自主避難という風にした人たちもですね、本当にごく一部でありました。
そして地域の中では、いわゆる変人扱いをされるのが当たり前だったんです。
何を一人だけ騒いでいるのだと、そういう扱いをうけながらですね、周りからも理解されずに、それでも子どもたちを守りたいという一心で、避難をして行ったわけであります。
それが今、変わってまいりました。
確かに自主避難について充分な理解が地域にあるでしょうと言えない所があるでしょうが、しかし、3月4月に比べれば随分と理解が変わってまいりました。
先ほどらい話があるように、たいがいはですね、こういうパターンが多いんです。家族の中で、家庭人である、まあたいがいは妻でありますかね、子どもから言えばお母さんがですね、先に心配になるということが多かったんです。
そして、たいがい仕事をしてらっしゃる、社会人である、失礼、お父さんとの間でですね、意見が食い違うというようなことが、よく言われておりました。
それがだんだんと家庭内でも、父親の方も理解が進んでゆく。今度はおじいちゃんおばあちゃんです。おじいちゃんおばあちゃんも理解が進んで、今度は地域全体と、こんな風にこの7か月間変わってきました。
いまではですね、「子どもがいるんだから自主避難するのもそれもしょうがないねぇ」と、「あんたんところは奥さん妊娠したんだない、避難しなくていいのかい?」こういう会話がですねされるようになってきたんです。
そうやってようやく周りの理解も進んだ中で、あらためて自主避難を決断するという方も今もいらっしゃいます。
私非常にこれまでのですね、口はばったいこと申しますけれども、この審査会の議論の中で「おや?」と一つだけ思いましたのは、自主避難に二つのカテゴリーを設ける、これはなるほどなぁと私も思いました。しかし、それが日付ということと併せて議論されるということを聞いた時に、「おや?」と思ったんです。
私出させていただいた資料の中に、3月11日から、自主的な避難に決断を与えた出来事ということで、思いつくままに書いてまいりました。
ズーッとつながっているんです。
震災で電源が失われた。翌日にはベント・爆発。県内各地のですね放射線量が数百倍に跳ね上がる。水道水や、雑草や野菜や原乳から、とんでもない聞いたこともないような値の放射能が観測というニュースを耳にする。
こんなことでですね、どこで本当に境目をつけたらいいかと思うほど、日付でということに違和感をもちました。
またその時系列の中にありますことで、もうひとつ大事なことを述べさせていただきますが、何故地域の理解が変わってきたかということであります。
政府の方がいらっしゃる中で、これまた申し上げにくいことを、でも今日ははっきりと申しあげます。
政府や東京電力などの発表などに対して、信頼がどんどん落ちて言ったんです。
3月の時点で、内閣が記者会見で「ただちに健康に影響はない」。また福島県にいらっしゃった専門家、アドバイザーの方々がですね、通常通りの生活をしてよろしい、子どもたちを外で遊ばせて問題ないと、3月の段階では非常にこれが権威をもち、また信じられておりました。
3月の15日から、福島県の中通りという一体でですね、放射性のガスが充満し、20マイクロシーベルトの空間線量をですね、超えるような状態が続きました。
この中に、子どもたちが外で水汲みに並んだんです。
何も知らずに、大丈夫だという話を信じて、私の住んでいた所は一人④リッターというような制限が付いておりましたから、おじいちゃんもおばあちゃんも子どもたちも並んでしまったんです。
またガソリンが手に入りませんでした。入れていただくために車の列に何時間も並ばなくてはならない。寒い中ではありましたけれども、待ってるだけでもエンジンをかけているのはもったいない。外に出て背伸びをしながら、そして家に子どもを預けられない人は、子どもも一緒に連れて行ってしまったんです。
それくらいに信じられていました。
ところが見ていただいて分かりますように、当初、「空間線量で100マイクロシーベルトでも大丈夫だ」と、「健康に影響を及ぼさない」という講演会をしておりましたアドバイザーがですね、後に県のホームページに、あれは10マイクロシーベルトの誤りでしたというような訂正文を載せるようになる。
また、別なアドバイザーではですね。3月の31日に、福島来福いたしまして、開口一番記者会見で、避難区域になっている所以外は、避難指示区域以外は、学校は平常通り行ってもいいですよと、もちろん安心を与えようとしてくれたのかもしれませんが、しかしその後、計画避難区域、たちえば飯館村とか、これは私 の妹がおった村であります。こういうことになってですね、次々に信頼を失ってゆく。
また東京電力におきましてはですね、事故後随分たってからですね、メルトダウンをしていたのは実は震災後16時間後だったんだ。あるいは保安院からはですね、数カ月もたって、放出された放射能は実は2倍だったらしいと、こういう訂正入ります。
こういうもろもろ含めましてですね、政府や県、あるいは東京電力の発表というのが非常に信頼が低下していった。
またそれに変わってですね、いわゆる市民団体やNGO、研究者、チェルノブイリの経験を知らせてくれるインターネットなどが、非常に信頼を増しました。
ここにも年表、あるいは資料つけましたけれども、政府の発表、あるいはそれを伝えるマスメディアがですね、本当に大丈夫かと疑われる中で、自分で勉強しようといった時に、こういった情報が市民の中に受け入れられ、また信頼を増していったということがあります。
そしてそんな中で、非常に辛いと言いますか、大変な思いだなと思ったのが、専門家でさえ、正しい答えが出せないものを、親である我々が。答えを出さなきゃいけないということなんです。
立派な学説を勉強すればするほど、どちらが正しいとはいえないというのが分かってまいります。
しかし、親として、避難を例えばするのか?あるいはそれを思いとどまるのかを、判断しなければならない。こんな、人生の中で、今までで一番大きいような決断をしなければならない。
当然親でありますから、子どもを守りたいという気持ちで、安全側に立とうという気持ちは、これはどなたにでもお分かり頂けると思います。
多くの避難した親たちはですね、自分の中で判断つかないものは安全側に立とうと、いう風に思った人が多いわけです。
そんななかで、先ほども夫婦の中でという話がありましたけれども、後から母親の立場でもあります、私たちの仲間の宍戸さんがお話して頂きますが、私のほうからは、実はお父さんからよく聞かれた意見というのを、ご紹介したいと思います。
②へつづく
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