小出裕章 × 明石昇二郎
誰にでもできる・桑野空手教室
友人から送られて来たメールで
『原発の深い闇2』(2011年11月発行、別冊宝島)に掲載された、京都大学原子炉実験所の小出裕章氏と、ルポライターの明石昇二郎氏の対談から引用してある興味深い文章でしたので〔転載〕します。
重要なのは慎重な小出先生が、これから絶対に健康被害は出ると言い切っているということです。
これはとても恐ろしいなと思いました………
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明石: それにしてもわからないのが、福島県の「放射線健康リスク管理アドバイザー」として、なぜ長崎大学の山下俊一教授、高村昇教授や広島大学の神谷研二教授が任命されたのか――ということなんです。
彼らでは福島県民を被曝から守れない。

小出: 県の中心部であり、人口も集中する中通りを失ったら、福島県は終わりです。だから福島県は、中通りだけは何としても生き延びさせたいと思っているようですね。
ここが「もう人が住めない地域です」と宣言されるようなことにでもなったら、福島県は崩壊します。
となれば、「少々の被曝は大したことありません」と言ってくれそうな人を連れてくる以外に、“福島滅亡”の危機を乗り越える術がないわけです。
そして山下さんたちなら、もちろんそういってくれるだろうと。
東京の人だって、原発事故を不安に思っている人は結構いるでしょう。
編集部: 多いです、多いです。
小出: ならば、福島に暮らす人はきっとそれ以上に不安なはずですよ。
そんな時、どういう人が必要なのか。
「安心ですよ」と言ってくれる人を福島県は欲しがったと思うし、山下さんはまさにそう言ったわけです。
「放射線の影響は、実はニコニコ笑ってる人には来ません。
クヨクヨしている人に来ます」と、福島県民に向かって言ったわけですから。
その意味では、福島県はまさに“適役”を選んでいると思いますね。
明石: なるほど……。そうした考えにはまったく及びませんでした。
となると、福島県庁の建っているあたりが特に空間線量が高いという現実も、何かを象徴しているような気がしてきます。
「放射線管理区域」に県民を縛りつけ、敢えて健康リスクを増大させていることへの“怨念”とでも言いますか。
小出: そうですね。
福島県庁の彼らは知っているはずですよ。
ここがどれだけ汚染しているのかということを。
それでもこの地を放棄できないとかれば、山下さんを連れてくるのは“当然の選択”だと思います。
明石: そういうことになりますね。
でも、明日は死なないかもしれませんけど、3年後、5年後には福島県民の間で……。
小出: 健康被害は必ず出てきますよ。
笑っていようと、笑ってなかろうと、被害は変わらずに出ます。
明石: 放射能や放射線って、そういうものですものね。
小出: はい。
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