
日本で観測できる時期:1年中観測できる
見ごろの季節:夏

北極星のまわりを、体をくねらせながら、ほぼ半円形に回る長い星座です。
長い星座ですが、見つけるのはわりと簡単です。
ギリシャ神話ではりゅう座は、黄金のりんごを守る火を吐く竜だとされてきました。
1月には、この星座を中心とした流れ星の群れ「りゅう座流星群」が観測できます。
また望遠鏡で見てみると、竜の首が折れ曲がるあたりに、猫の目のような形をした「キャッツアイ星雲」を見ることができます。

りゅう座の近くにある美しい惑星状星雲は、キャッツアイ星雲(NGC6543)と呼ばれる星雲で、地球から3000光年の距離にあります。
この惑星状星雲は、太陽と同じくらいの大きさの恒星の末期の姿を現しています。
我々の太陽も50億年後には、このような姿になると考えられています。
写真は、新たに2008年にハッブル宇宙望遠鏡が撮影したキャッツアイ星雲の画像に、チャンドラX線宇宙望遠鏡が捉えた画像を合成したものです。

見つけ方のポイント

北斗七星のひしゃくの一番端の星と、北極星を結び、それを北斗七星の反対側まで伸ばすと、2等星を含む4つの星がひし形に集まっているのが見つかります。それがりゅう座の頭です。
そこからケフェウス座の方へ伸びる星の列が竜の首、そこから折り返して北極星の周りを半円形を描くように伸びるのが竜の胴体です。
また、こと座のべガから北へ目を移しても、頭の部分を見つけることができるでしょう。
りゅう座のギリシャ神話
古代ギリシャ神話では、世界の西の果てにあるヘスペリスの園を守っていた竜で、勇者ヘラクレスによって退治されたとされています。
ヘラクレスの第11番目の冒険は、ヘスペリスの園にある黄金のリンゴを取ってくることでした。
勇んで出かけたヘラクレスは、旅の途中、カウカソス山に鎖で繋がれたプロメテウスを助けます。
喜んだプロメテウスは、「黄金のりんごを取るには、自分で行かず、天を担いでいる巨人アトラスに行かせろ」と助言を与えます。
ヘラクレスはアトラスの元に行きますが、彼は「竜を退治すればリンゴを取ってきてやろう」と言います。
そこでヘラクレスは、ヒュドラの毒を塗った矢で竜を射殺し、黄金のリンゴを
アトラスに取りに行かせることに成功したのでした。
このとき殺された竜が、後にヘスペリスの園を守った功績を認められ、天に昇らされてりゅう座になった、ということです。