コロナ禍で出来なかった社員旅行を久しぶりにしたので参加した。

 

 社員旅行の定番は、一泊二日の集団行動・バスでワイワイガヤガヤ・昼間はちょこ       っと観光・夜は宴会・翌日は宴会疲れでバスの中でぐうぐう・・

        ・・今も昔もあまり変わらないと思うのだが・・

 

 1月19日(金)業務後、新幹線で一人京都に向かった。

   一人で???  京都に社員旅行???

まだ人気のない(と思う)早朝に大原の里と三千院に行ってみようと思い立ち、京都で前泊する事にした。

15年以上も前に行ったが、もう一度行ってみたいと。

 京都駅前のホテルにチェックインして、ちょっとだけ夜の街へ・・・しかし、この時すでに予定は狂ってしまっていた様だ。

 もうずいぶん前だが、京都に来た折など数度立ち寄った小料理屋(店の名前などはるか彼方だが)はまだあるだろうかと京都タワーの裏辺りをうろうろ。

ローソクタワー・・・

昭和にタイムスリップしたレトロ感一杯のリド飲食街のネオンと「面影」を見つけた。・・・ここだったとはるか彼方が一瞬に戻って来た。

▲まだあった・・・

「一人だけどいいですか」と言って入れてもらった。6人で満席のカウンターだけの店。昔来たことがあるとは言わず、他愛もない話をしながらビールを飲み、女将さん手料理のおばんざいをいただき、日本酒を飲み・・しばらくしたら女将さんが「昔来てなかった?」と・・・思い出したみたい!

女将さん手料理のおばんざい どれも美味い!!

外の赤提灯が何とも言えない

それから常連さん達の京都弁もまじり会話が弾んだ。

 

明日は早朝に大原だから小一時間でと入ったのだが、気が付けばムムムな時間!

   案の定、大原行はまたの機会になった・・が、それで良いのだ!!

      大原は晩秋の早朝がいいのだと変に納得!

 

京都は若い時に営業の担当区域だった。

結婚して2年ほど過ごした長岡京市に向かった。

 

長岡京はいにしえの都 平城京と平安京の間の僅か10年間であるが都が置かれていた。

 

JRの神足(こうたり)駅は長岡京駅に変わり街並みも随分変貌していたが、住んでいたアパート「東荘」はあった!!!

▲懐かしいなぁ~    

 6畳一間と2畳位の台所、洗濯場所は共同

               お風呂は歩いて5~6分の銭湯だった

アパートの横は神社

 

ここから徒歩5分くらいに山崎合戦の舞台になった勝龍寺城跡があるので立ち寄った。

整備されて勝龍寺城公園になっている  歴史ミュージアムがある

 

明智光秀の娘、玉(のちの細川ガラシャ)は、信長のすすめで細川忠興に嫁ぎ、婚礼をこの勝龍寺城で挙げた。

しかし、本能寺の変が起きると逆臣の娘として丹後(今の京丹後市)に幽閉される。

 

明智光秀が主君織田信長を討った本能寺の変で、備中高松城の戦いにあった秀吉は信長の死を知り、全軍を率いて京に向かった。本能寺の変の僅か11日後山崎合戦が始まる。

圧倒的な軍勢の秀吉軍に敗れた明智光秀は勝龍寺城に退却し、最期の夜を過ごし、夜中に勝龍寺城を出て、居城の坂本城に向かう途中の伏見小栗栖付近で落ち武者狩りに討たれて命を落とした。

 

西山エリアには長岡天満宮光明寺乙訓寺竹林など見どころ満載だが時間が・・

また、別の機会を作ろう。

 

電車を乗り継ぎして太閤・秀吉も愛したという関西の奥座敷有馬温泉へ

 兵衛向陽閣に入った・・ここが社員旅行の宿泊・宴会の場所だ

随分昔もここに社員旅行(部門旅行?)で来たことがあるが、今日の温泉も食事も大満足した。

社員達はカラオケを楽しんだり、温泉街に繰り出したりした様だが、私は明日の予定があるので早々に布団に入った。

 

1月21日(日)、神戸電鉄有馬線・三田線、JR福知山線を乗り継ぎ大阪へ。大阪から環状線で天王寺へ。

そして近鉄阿部野橋から吉野線で奈良の下市口へ向かった。

 

奈良県吉野郡大淀町美吉野台・・・初めて家を建てた所だ

ここから大阪まで通勤した。仕事に明け暮れ、通勤時間も結構かかっていたので平日は寝に帰っていただけだったが・・

美吉野台の地名からして高台なので見晴らしは最高に良かった。

建てて3年ほどで東京へ転勤になり、戻してもらえる事もなさそうだったので売却した。

  天川村行のバス時刻にはまだある。

今、どうなっているだろうかと歩いて行ってみた。

当時は若かったしなんとも思わなかったが、こんな高台だったかと・・

大きな石垣に魅せられて建てた家は、増築されているが私が住んでいた当時のままだ。 懐かしい!!

 

下市口から約1時間20分バスに揺られ山奥の天川村に向かった。


標高800メートル以上の場所なので雪まじりのアラレが降った


天川村は修験道大峰山の霊場と参詣道としてユネスコ世界文化遺産に登録されている

夏は修験者で賑わう様だが、今の季節は閑散としている。

6月になると蛍が舞い始めるという。

今夜の宿は洞川温泉街の旅館「紀の国屋甚八」だ。

古いたたずまいがすごく落ち着く。

▲二間続きの部屋で炬燵に入り、仰向けに寝てボーッと

年代物の火鉢と鉄瓶

▲牡丹鍋の夕食は最高だった!

 

宿の前に地ビールの醸造所があったので入った。

 

翌日、龍泉寺から修験場や母公堂の近くの参詣道入口辺りまで行き、洞川沿いを歩いた

▲龍泉寺

  

▲神聖な滝行  

▲根本道場

▲この先辺りから修験道大峰山道に入っていく

 

村全体に凛とした空気が流れている

 

バスで下市口に戻り、電車で飛鳥駅に。

明日香村の石舞台古墳に行き

6世紀後半にこの地で政権を握っていた蘇我馬子の墓ではないかと

 

最後の〆を美吉野台に住んでいる時、家族で何度も参拝した橿原神宮に参拝した。

拝殿

 

橿原神宮から近鉄橿原線・近鉄名阪特急を乗り継ぎ名古屋に行き、名古

屋から新幹線で帰京した。

▲橿原神宮駅で買った吉野名物柿の葉寿司

 

 

これが今回の私の社員旅行だった

 

  社員旅行を企画した若手社員達あっぱれ!!!

   社員旅行の定番をひっくり返した画期的な企画だった

目的地は有馬温泉一泊2日だが行き帰りにどうするかは個人の自由。

決めた時間に、兵衛向陽閣に入ればいいのだ。

交通費は、東京駅から目的地・有馬温泉までの通常ルートの往復運賃を給与振り込みしてくれていた。

 

一人で、あるいは何人かで京都に行ったり大阪食い倒れを歩いたりUSJに行ったり

みんな思い思い楽しんだ様だ

 

次も又、何か新しい企画をしてくれそうで楽しみだ!!!!