2024年3月18日、5年ぶりに聖なる屋久島へ向かう 6回目の旅になる。
▲前日17日は鹿児島市内での高校同窓会。快晴で城山からの桜島がよく見えた。
気候的にはベストシーズンとは言えないが、鹿児島市内での多分最後であろう高校同期会の機会もあり、
はやる気持ちを抑えられなかった。
照国神社近くの宿に一泊して南国鹿児島に浸り、もちろんフェリーで行く。
高速船で行けば早く着くが、私の定番ルートはフェリーだ。
時間は掛るが少年時代の記憶を呼び起こしてくれる。
小学6年から中学2年までの最も多感な三年間を屋久島の「志戸子(しとご)」という所で過ごした。
8時30分、屋久島2(3,392トン)が港を離れる。
ボーッと鳴らす汽笛に身震いする!!!
錦江湾は朝陽を浴びてきらきら輝き 桜島は紫匂う
9時すぎ、うどんコーナーで「たぬきうどん」を食う。
名物と名乗っているが船上のうどんは旨い!
10時過ぎ、薩摩半島の南端に位置する薩摩富士ともいわれる開聞岳が見えた。
いよいよ外海/東シナ海に出る。
さすがに、波が少し高くなったが船は波を切って進む。
客室には入らずずっとデッキで大海原を眺める。
60年以上も前、屋久島に行く時に乗った貨客船(確か第十八折田丸)は、定かで無い記憶だが夜10時頃出航、
朝6時頃屋久島一湊港に着いた。500トンくらいだったか・・外海に出た途端に揺れに揺れた!
船上での私の騒動は記憶の底にある・・客室で寝ているはずの私が居ないのだ・・
一湊港は小さく接岸できないので沖に停泊し、艀船に乗り移った・・
遠い昔に思いを馳せているうちに洋上のアルプス屋久島が見えてきた。
フェリー屋久島2は12時30分過ぎに宮之浦港に接岸した。
港には、少年期の三年間を一緒に学んだ「志戸子」の仲間M君が迎えに来てくれていた。
今日は、彼の家に泊まる。
荷物を置き、時間があるのでガジュマル公園に行く。
ターザンごっこをして遊んだ場所だ・・何回来ても懐かしい
樹齢300年とも500年ともいわれるガジュマルや亜熱帯植物が茂っている。
公園横の防風林のトンネルの向こうには青い海が見える。
離水サンゴの志戸子漁港も昔がだぶる。
トビウオのシーズンになると志戸子沖は豊漁が続き、船が沈んでしまうかというほどの魚を獲って大漁旗を掲げて帰って
来た・・・同級生や親父の教え子達が持ってきてくれたトビウオを自分でさばいて朝から刺身を食って学校に通った・・・今は獲れなくなった様だ・・
川遊びした志戸子川に行く・・夏休みに工作した舟を浮かべた・・川海老取りに行ったが自分だけ取れずに仲間がくれた・・記憶がよみがえる。
夜、3人の仲間が来てくれた。
M君が心を込めてさばいてくれた屋久島でしか味わえない刺身(夜光貝もあった)やなべ物、焼酎のお湯割りなどで花が咲いた。