はい、みなさんお久しぶりです!!
新納寛治です。いかがお過ごしでしょうか。
今回は、大学の授業担当の先生から特別に許可をいただき、自宅のマイ仏壇でとった温度・湿度記録を公開したいと思います!!
今回の内容
はい、今回の内容ですが、
先日、大学の授業で博物館の環境管理について学習する一環で、遊び半分で「データロガー」をお借りしてきました。
この「データロガー」というのは、博物館の温度・湿度の変化を記録する機械となっています。(実際に京セラ美術館の展示室で、学校のと同型のものをみつけましたw)
データロガーはこんな感じになっており、先っぽの金属で温度・湿度を感知して、ハコの中にそのデータを記録する仕組みとなっています。(今回のデータロガーについて詳しく知りたい方はこちら→データロガー おんどとりTR7シリーズ|T&D-公式- (tandd.co.jp))
そして、記録を終えた後に専用のソフトと連携してデータを詳しくみる形となります。
今回は、こんな感じで機械を置いてみました。
ふぃ、フィギュアケース?
はい、そうです。今回はフィギュアケース内で二週間ほど時間をかけて実験してみました。
実験にあたって
今回の実験対象は、フィギュアケース内となります。
なお、フィギュア(ウマ娘一番くじB賞・タマモクロス)の素材はPVC(ポリ塩化ビニル)・ABS樹脂となります。
今回の実験に際して、次のような環境下でやりました。
- 自宅の地域は盆地の底付近
- 自宅は鉄筋コンクリートの建物
- 暖房最大20℃設定の部屋
- 一日に数度の換気
- 直射日光がない、日陰のところにある本棚上部(マイ仏壇)
- 二重窓とは鉄骨柱を隔てたところにある本棚
- 本棚は北向き
- 本棚にのれんをかける
以上の環境で二週間ほど様子見してました。
すると、以下のデータ結果が出てきました。
No.1が温度、No.2が湿度として折れ線グラフをみてください。
気温が9.9~24.9℃の間で変動し、
湿度が35.7~61.7%の間で変動しています。
博物館において、極度の環境変化はあまりよろしくありません。
ですが、まあ自宅なんで仕方ないですね……
ちなみに、このフィギュア素材であれば、
おおよそ温度20度前後、湿度50%前後(45%~55%)
が、年間通して維持できれば、より長く資料を保存できるとのこと。
しかしながら自宅であれあば、このデータが年中出ていれば安全だということです。
それはむずいって!!w
まとめ
ここまで実験とその結果についてお伝えしましたが、いかがでしょうか。
フィギュアをより長く大事にしたい!!という方は、ぜひこのデータ環境を参考にして管理されてはどうでしょうか?
また、資料の維持管理について詳しく知りたいかたは、以下の本をおすすめします(学芸員資格を取る時に必要な情報が載ってます)。
それでは、今回はこれにて失礼いたします☆