「いのち」は脚本家・橋田壽賀子さんが、大河ドラマ史上初の戦後を舞台に書かれた作品でした。
蒸気機関車でススだらけになって故郷へ向かうところから始まりましたね。
文字通り「いのち」を削った作品となりました。そして、しのぎを削った俳優仲間との出会いは、かけがえのない宝物です。
津軽弁は難しかったです。雨の日も、風の日も、雪の日も、四季を通して弘前へ通った日々を思い出します。
自転車にも乗りました。危なっかしいですね。
リンゴの木の愛らしさと美しさに圧倒されたのも、「いのち」のお蔭でした。
フルブライト奨学生となって留学する主人公・未希さん。海外ロケでシアトルまで行きましたね。
ドラマをきっかけに、女医さんの希望者が増えるという社会現象まで起きました。
ひとりの女医の半生を1年3カ月かけて演じきったこの作品とのご縁が、今日の私にとってかけがえのないものになりました。
ありがとうございました。