コラー!! グレ! 壁に立てかけてある絵に埃除けに掛けていた布に頭を突っ込んで・・・額ごとバターンって大音響
ホントにイタズラばっかりね~。
幸い、絵は無事でした・・・この作品は、私の芸能生活30周年の年に電通のアートディレクター・鈴木八朗さんが展覧会用に描いたものです。
「エキゾチックジャパン」や「フルムーン」で有名な鈴木さんは、毎年、歌舞伎界・芸能界・スポーツ界・・・あらゆるジャンルの「時の人」をモデルに「絵師・八郎」として「美貌絵展」を開催。
「今年こそ三田さんで」と熱く口説かれました。私が映画撮影中の京都まで「突撃」してきて、何枚もスケッチをして帰られた・・・・ホントに熱い方でしたね~。
その後完成した何十枚もの「三田佳子」の絵で開催された「美貌絵展」の会場で、「サインと一緒に僕を描いてよ」と半ば強引に求められてその場で描いた八朗さんがこれです。
「美貌絵のモデルに絵を描き戻されたのは初めて」って笑いながら、後に出版された画集に、そのエピソードと絵を残してくれました。
記念の年に合わせて出版された私の初エッセー「手とテとて」の表紙も、八朗さんの美貌絵の1点を使わせてもらったんですよ。
クリエイター同志、とても熱く共鳴しました。私の舞台には欠かさず通ってくださり・・・特に「夢千代日記」を絶賛してくれたわね~。
終演後、興奮してカメラを構えたまま楽屋まで飛んできて・・・私も写真に撮らせるものじゃないメイク中の姿を、八朗さんには平気で撮ってもらいました。
常に私に新しい姿と表現を期待し・・・・某大手新聞の当時最先端の電子版の広告に、金髪の私を登場させたのも八朗さん。
2005年の暮れに急逝されて・・・・もうすぐ15年・・・。
一気に冷え込んできたのと、グレのイタズラのお蔭で、懐かしい人を思い出させてもらいました。
結局あなたはいい子だったわ、グレ。