☆風立ちぬ : 大滝詠一 1982
2013年12月30日
あれから丸6年が経ってしまいました。
本日の午前中に大滝さんが数多く出演していたニッポン放送から1時間だが、大滝さんの特番をO.A.した。
生前から親交のあったアナウンサー上柳昌彦とアルフィーの坂崎幸之助がパーソナリティを務めていた。
インタビューも時々流されて鈴木茂がはっぴぃえんど時代に大滝から…茂もそろそろ曲を書け!と言われたエピソードを披露、その後数々の名曲を世に送り出したが、あの時大滝に言われなかったらそんなに曲を書いて無かったかも知れない、と語っていたのが印象的だった。
次はナイアガラトライアングルの伊藤銀次が登場。自慢話中心の相変わらぬ銀次節であった。
そして太田裕美が出演、すっかりお馴染みの♫さらば!シベリア鉄道にまつわるエピソードを披露、そして最後は大滝御大の真のスポンサーだったフジパシフィック出版会長の朝妻一郎が登場。
♫幸せの結末 がヒットして食事をした時の話をしてくれた。
それは、♫幸せの結末 がヒットしたので朝妻一郎から「ファンも待っていることだしアルバムをそろそろ作ったらどうか?」と提案したところ「あなたはビジネスのことを考えているのだろうが、作品を生み出すアーティストの気持ちなど判らないんだ」と言って席を立って帰ろうとさえした、と言うのだ。
大滝が一番信頼していたはずの朝妻氏に対する珍しい怒りの表現だったという。
アルバム「A LONG VACATION」のときは大滝から朝妻氏へつくりたい…と持ち掛けたが、やはりアーティスト本人が作る気に成らなければいけない事なのかもしれない、大滝が20年以上沈黙を続けた理由を解析する上で非常に貴重なエピソードであった。
大滝さんの7回忌に何を掛けるか逡巡したが、大滝さんが歌う♫風立ちぬ の音源がYouTubeにあったのでこれにしようと思う。
別れの歌だが、大瀧さんらしい甘がなしさが最も顕著に表現されているからだ。