☆レスターの映像 1️⃣

 朝からレスターで失礼します。
 

 本日取り上げる映像はノーマングランツ提供の豪華な面々たちによる一篇だ。
 1950年昭和25年のレスター41歳の時の映像だ。
 この頃のレスターはノーマングランツの下で精力的に録音やセッション活動をこなしていた。
 第二の絶頂期と言っても過言ではない。
 クレフ、マーキュリーと言ったレーベルから傑作アルバムが次々とリリースされてこの時期のアルバムでレスターファンになった人も多いはず。
 クレフやノーグラン、マーキュリーと言ったノーマングランツ、スーパーヴァイズのレコードは音質的にも高音質で70年経った現在でも決して高価な物でなくてもそれなりのオーディオ機器さえあれば、際立った音像で再生が出来 その盤に刻まれた録音技術の高さを裏づけられる。
 レスターヤングは演奏が始まる直前までトレードマークのポークパイハットを被っていたことが映像で確認出来る。
 演奏中にレスターの足元に置かれたハットが写されていることから現役中からその帽子がレスターのシンボルだったことをカメラマンも知っていたものと思わされる。


 演奏前にカウントが3つ数えられカチンコ🎬も3回鳴らされるところがユニークである。
 そのカチンコの向こうにいるドラマーが若き日のバディリッチであることがカチンコが画面から横にフェードアウトして、明らかになる。
 レスターとは数年前に一度ナット"キング"コールと共演した4曲録音したレコードが残されているがこの時も、ノーマングランツのスーパーヴァイズだったと思う。
 ノーマングランツは1944年に一度レスターヤングを主役に添えた「ジャミンザブルース」と言う短編映画を公開しているが、これは以前の小稿で紹介済みだ。
 本日紹介する♫ペニーズフロムヘヴン は以下の様なパーソナリティである。

バディリッチ(ds
ビルハリス(tb
ハンクジョーンズ(p
レイブラウン(b
レスターヤング(ts

 バディリッチとレスターヤングはスイング時代からのミュージシャンだが他の3人はモダン以降の若手ミュージシャンである。
 これはレスターの姿勢にも通底していることだが、モダンだのトラッドだのスイングだのバップだのとジャンルに縛られることはない、ここにあるのは単に純粋なジャズを楽しむプロ達がいると言うこと、それだけ。