さまよう刃 / 東野圭吾 | スライダーズおやじ

さまよう刃 / 東野圭吾

さまよう刃/東野圭吾 昨日から『さまよう刃 / 東野圭吾』を読みはじめました。
http://books.yahoo.co.jp/bin/detail?id=31465890

これがすごい面白い。うまい。リアルで最初からグイグイきます。

妻の忘れ形見の16歳女子高生がさらわれ、強姦とシャブで殺されて川に捨てられた。
唯一の肉親である父親は、警察より先に地元のヤンキーが犯人だと知る。ヤサに行ったら、娘が陵辱された様子を撮影したビデオがあり、父親はそれを見てしまう。
未成年は間違いを犯すもの。犯人の更生を一義とした司法制度では十分な裁きが与えられないため、自分の手で復讐・処刑を決意する。警察には警察の、マスコミにはマスコミの、親には親の正義があって、人としてそのとき、いかにするのが正しいのかを考えさせられる・・・という感じでしょうか。

同様の悲惨な事件は、実社会でもめずらしくないわけで、もし自分が主人公の立場だったらどうするだろうって考えてしまう。

殺してやりたいという怒りと、殺しは悪だという観念。殺しても仕方がないという気持ち。

僕が子どもの頃に好きだった変身ヒーローものに、親友が殺され、命をかけて復讐するというものがありました。今ならあーいうのはないのかもしれないですね。

他にも家族がいれば、なんとか乗り越える努力をするだろうけど、それがたった一人の家族だったら、俺も間違いなく殺しにいくな。
でも、出所してきてからタイミングを見計らってやるかな。なんつって。
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完読しました。

いつものように、感想は書きません。
ただ、読んで良かったです。