
昼過ぎ
郵便局と本屋に用があり外出。すると、
大きな塊の雲が勢いよく流れてる。
ときどき雲の影がぼくを、一気に追い越して行く。
・・結局、いつもの場所に来ていた。(写真)
”見つけださなければならないのは軽やかでやさしいもの、
青々と茂る木の葉、枯葉から立ちのぼる煙、
湯気、野原を通り過ぎてゆく影。
雲のように空を渡る美しく軽やかなもの。
幼な子たちを夢へと誘う穏やかな物音、
静けさをそっと震わせるこだま。
見つけ出さなければならないのは、
遠いと同時に近くにあるこうしたものすべて、
それからありとあらゆる匂い。
草の匂い、太陽にじりじりと焼かれた松の匂い、
野生の灌木の匂い、こぢんまりした房となって咲く
小さな花の・・・”(「地上の見知らぬ少年」ル・クレジオ作)