片貝秋季例大祭 | 246

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まず、片貝町の皆さん本当に本当にお疲れさまでした。
そして、無事に今年の祭を終えられたことに感謝しています。

もともとは秋の豊作を祝い始まったこの祭。
そしてその担い手となったのが、い組、に組、ま組、三組、て組、五部の六つの地区に分かれた火消し衆。
だから僕は先代の意思を継ぎ、この丸五を背負うことに誇りを持っています。

例年そうですが今年の五部も“対応が丁寧だった”と言う声が多く聞こえました。
有志廻りや煙火の確認、そして正調に唄った木遣り等々。
僕はそんな硬派な五部が凄く好きです。

諸先輩方の伝統を守り、そしてそれを更に良いものにまとめた支部長にも感謝しています。
僕は直紀くんが支部長で本当に良かったと思っています。
暖心会から一つ隔てて華成会、爽飛会と続く中、僕たち下の代の意見も聞き入れてもらい、結果それが一枚岩の団結を生んだのだと思います。
今年の五部は本当に家族のような雰囲気でやれました。

先記したお囃子コンクールも気持ちのいいものでした。
絶対に優勝する!
そう意気込んではいますが、終わってみれば結果なんて構いません。
一位だろうが二位だろうが、五部としてのお囃子にかける思いは守られたと思っています。
五部のお囃子を誉めていただく声も町全体から頂いたことも事実です。

五部のお囃子は数年前から、これ以上無いところまで達しているのだと感じています。
五ノ町おけさが遅すぎるとか言われようが
、五部のおけさは五部にしか守れないんです。
その魂を評価することは容易いことではないですし、結果のみに重きを置くことさえ間違えなのかもしれません。

支部長が二位のカップを泣いて持ち帰って来たとき、僕は泣きも笑いもしませんでした。
い組若の皆さん、おめでとうございました。
本気でぶつかれたことに感謝しています。
でも本当は悔しかった。
今年も優勝旗を五部の皆さんに見せたかった。

また一つ、来年の目標ができたお囃子コンクールでした。

話は戻り、九日の筒引き。
今年は成人上がりも筒引きを賑わしていいということで、ワイワイやらせてもらいました。
あんな大人数で、でんでぼっこできる機会はそこしかないので楽しかったですし、この流れも今後続いていってもらえたら嬉しいです。

玉送りは五部得意のまったく騒がない流れ。
さかのぼりではなく、おけさばかりやるから、お祭り後の“さかのぼりが耳に残って離れない”と言うお祭りアルアルは“おけさが残って離れない”と言う、五部特異のアルアルでした。

九日、夜七時五五分。
僕ら五部の華成會、⑤MAP六人の花火も打揚がりました。
五号雷二発同時打なんて、そうあるものじゃないです。
遼太郎さん、勇二郎さん、僕らの我儘に付き合っていただいて本当にありがとうございました。
⑤MAPもそんな粋な先輩を目指したいと思います。

お立ち台で歌った奉納木遣りではなく“世界に一つだけの花”
回りの観客の方も混じって楽しい光景でした。


十日、咲舞会成人戦。
天気予報も大外れで、今年もかと言わんばかりの熱い中でのスタート。
独特の緊張感の中、みんな涙あり笑いあり涙あり良い顔してました。
華成會も成人戦を終えて二年が経ちますが、やはりこれはこの町には必要なものだと改めて思います。
今後、人数も減りあり方が変わっていくことは避けられないかもしれませんが、伝統と歴史は似ているようで違うものです。
守るべきものは守っていくことが、僕らの務めだと思っています。


咲舞会のスターマイン、今年はお立ち台から見させてもらいましたが、最後に綺麗なたんぽぽが咲いた時は感動しました。
おめでとう、咲舞会。
これから力を合わせて頑張っていきましょう。



茶話会、最後は毎年のように鳥居の前で手を合わせて終わりました。
今年も無事に終えられたこと、浅原の社に感謝しています。

綺麗な花火がたくさん咲きました。
春に桜が咲くように、秋は花火が咲き舞う季節。
この町の人にとって、花火は秋の訪れを感じさせるもの。
花火を見るでなく愛でる。
そんな町に生まれたことを嬉しく思う。










nishiro