ずっと、困っていたのです。
一年間、全くの誤解なのに、どうしたって解けないなあ。一方的に攻撃対象にされて、困っていたのです。
帰り道、後をつけて来られてもいましたし。
それが、先週、相手の態度が急に変わって…。
ああ、やっとわかってくれたんだ。よかった、って胸を撫で下ろしています。
やっと和解できたようです。
カラスと。
…ええ、あの全身を黒で統一した、あの鳥です。
昨年、巣から落ちた雛を、園長が保護しようとして失敗。我が子を攫ったと勘違いしたカラス。次々と怪しいと踏んだ人間を襲うようになりまして。
襲われて「きゃあ!」って逃げる皆様と違って、私は思いっきり正面切って向かって行ったので、カラスにとっての敵認定されちゃいました。
……ケンカ売るの、苦手ですよ?
女の人が襲われてたので、危ないって思って、つい…
「違うって、誤解だから」「落ち着きなさい」って言葉も、カラスには届かない届かない。
でも、普通の人…というか女性は特に、ホバリングとかされるの怖いんですね。
私、平気です。そこに悪意さえなければ、怖くはないなあ。…ハトで手乗りして遊ぶような奴だから、ホバリングは慣れてます。後頭部に攻撃するつもりで来てるかどうかは、気配で分かりますし。
でも我が子を連れ去られた(と誤解している)カラスは、とっても攻撃する気満々で、悪意も満々。しばらくつけ狙われて、すっかり困ってました。
そして、今年の春。
またカラスの子が落ちました。
「【悲報】カラス、今年も落下事故」
なんて呟きが一瞬頭を過りましたが、そんな悠長な事言ってられません。何せ、落ちてる場所は、用水路の水の中。
幸い、カラスが溺れるほどの水かさは無かったものの、登ってこれないカラス。
「何やってんのΣ(゚д゚lll)」
「あー(◉◇◉;)」
「ちょっと待ってなさい(・Д・)ノ」
すると上から親と思しきカラスから、威嚇の鳴き声が。
攻撃する気満々の様子に、ぶちっと堪忍袋の緒が勢いよく切れまして。
「あのね、去年もやったでしょ⁉︎子どもが落ちたら危なそうな場所に、巣作るんじゃありません!」
と一喝。相変わらずカラスに日本語通じると思ってる私。
車からビニール傘を取って来て、用水路からカラスを引き上げて地上に戻してると、同僚が通りかかりまして。あんまり長居しても親ガラスが不安がるだけだろうと、そのままさくさく帰りました。
その数日後、駐車場に、ちょこちょこ歩く、カラスの姿が。
「あー(◉◇◉ )」
……ああ、お礼でも言いに来たのかな、と口を開きかけたところで、背後の用水路からバサバサと羽音が。
って事は、この子は親?!Σ(・□・;)
誘拐犯の誤解は解けたようですが、三度目は無いからね⁈