君の瞳に映る世界 | きみちく

きみちく

もともとのブログ名は「君もちくわをこへ食べしないか?」省略して「きみちく」。

方向性が次屋三之助な様相に。

あっきーの所のブログにコメントを書いてて、ふっと恩師に掛けて貰った言葉がよぎったので、それと付随する思い出の備忘録として。毎度のごとく、とりとめもない長文です。



短大時代、美術部にいた頃の事です。


一応、子どもを育てる一貫として、美術の授業もありまして、地元では名が通っていたらしい油彩の先生もいました。


おじいちゃん先生で、「栗ちゃん先生」と私も慕ってました。穏やかな人柄なので、栗ちゃん先生、結構モテてました^-^ 私のグランドファザコンも、栗ちゃん先生の名前を上げれば、周囲に理解してもらえました(笑)…と言っても、私の場合は恋愛感情とは別物で、猫が懐くみたいなのに近いです。


そんな栗ちゃん先生に言われた、衝撃の一言。



「…蔵さんの目で、世界を見てみたいねえ」



君の目には、世界が綺麗に見えてる。きらきらしてるんだろうね、若さかな。私は、もうそんな風には見えないから。


澱んだものも、汚いものも、たくさん見てきた。だから、私にはもうそんな風には描けない、と描きかけの絵を見て言われました。



私、3歳の頃から、それはもう泣かされまくったいじめられっ子でして。


3歳の時に、5歳児クラスと縦割り合同クラスで生活してまして、2つ上の男の子に髪の毛引っ張られるわ、こづかれるわ、作ってた粘土やおもちゃ取り上げられるわ、とトロいし、しょっちゅう泣かされました。


今だったら、「不細工なのはわかってるから、そっとしといて」って言えますけどね。


ただ、怪我をする様な真似だけはされなかったので、その辺はありがたく思ってます。




えーと、だから、割と人の汚い部分とか見てますよ、って言いかけたのですが、まあ、いじめられっ子だった反面、友達には随分恵まれてきたっけ、思い返して何も言えなくなりました。


私が見ている世界が、他の人よりも綺麗なのだとしたら、友達に支えられてきてた部分が大きいなあと。


私の友達は、何があっても私を裏切らないで居てくれたし、私も、裏切るとか考えた事がない程に良い友達が持てた事を誇りに思ってます。



中学1年の頃、いじめっ子グループが、自分たちの旗色が悪くなってきた時に、リーダー格の子を「一緒にやり返さないか」って言ってきた事がありまして。


彼女のやり方に、自分たちも反感を持ってた、あなたは十分にやり返して良い立場にあるんだ、私たちも協力するよ、と。


仕返しとかしたくないから、別にいい、って断って友達の輪に戻ったら、「蔵の馬鹿、いじめられなくなるチャンスだったのに!」って叱られました。


いじめっ子グループの彼女たちがいじめをやめようって思ってくれたのは正直嬉しかったのですが、でもそれってなんかちょっと違うなあ、と思ったので、大切に想ってる友達には思った事をちゃんと伝えました。


今度は山田さんがいじめられる事。

私には真知や浦、のんちゃんみたいな友達が居たから耐えてこれた事。

山田さんがいじめられる事になったら、山田さんはひとりぼっちになる事。


「山田さんがひとりぼっちになるよりいいかなあって。でもごめんね、また意地悪が続くかもしれない。ただでさえ皆に迷惑かけてるのに」って思った事をそのまま伝えたら、「蔵の馬鹿!」「甘ちゃん!」「だから蔵はいじめられるんだってば!」「でもそんなトコが好きだよ!」って、がしがしぎゅうぎゅう抱きすくめられて、大声で泣かれました。


自分もほろほろ泣きながら、皆を泣かせちゃった、と思いながら、ふっといじめっ子グループを見たら、居心地が悪そうに見てましたけど。



結果、山田さんはいじめられる事なく、私へのいじめもその日を境にぱったりと無くなりました。


山田さんに、グループの皆がしようとしていた事を誰かが話したらしく、事情を聞かれた真知が私が言った事をそのまま話したそうで、山田さんから呼び出しを受けて「悪かったわね」と謝られました。


私の場合はいじめがきっかけで、本当に大切な友達が出来たわけだから、別に怒ってないし、山田さんの周りの彼女たちもどうしていいのかわからなくなっただけだと思うよ、本気で裏切るなら私にお伺いなんて立てないと思うんだって話したら、「あんたって、ほんっとに…」って山田さんに盛大にため息つかれましたけどね。


まあ、それ以来、山田さんとも普通にやりとりしてました。


いじめっ子グループだった面々は私たちを羨ましそうに見てましたけど、あの経験を一緒に乗り越えてるものだから、彼女たちには立ち入れない絆があったみたいです。



そんなこんなで、私はどんな窮地になっても友達が居たから救われてきました。



だからこそ、栗ちゃん先生に「あなたの目で世界を見てみたい」なんて言って貰えたんだろうなあと思います。



あの一言のおかげで、私がしあわせに生きてきた事に気づけました、栗ちゃん先生。



ありがとうございます(*^-^*)