携帯で在宅ワーク
俺が22才の確か今頃…
福島に大きな台風が来たんです

雨風がかなり強く、直撃だったのか記憶が曖昧でしたが、かなりの被害が…。
日曜日なのに朝から雨風が酷く、ピークは夕方頃

台風が通過したのは確か夜

通過した後は、吹き返しの風はあったものの嘘のように星空が綺麗で…
何事も無かったかのようでした。
夜のニュースで、台風の被害状況をやってて…
〇〇郡〇〇町で会社員佐藤〇〇さん22才が増水した〇〇川に流され1時間後遺体で発見されましたと…
顔写真は無く友人と同姓同名、慌てて受話器を手にしたんです。
もし彼の遺体が運ばれるとしたら友人が勤める病院…
午後11時を過ぎていたにも関わらず俺は高校の友人に電話してました。
やはり死んだのは友人でした…
電話した相手も遺体を見たらしく状況を詳しく教えてくれたんです。
亡くなった友人は自動車教習所の教官になったばかりでした

たまに路上教習指導中の彼に遭遇

信号待ちの教習車の助手席から何時も俺を見つけ、声を掛けて来たアイツ

確かその頃結婚した筈で、奥さんのお腹の中には子供が出来たばかりだったと噂で聞いてました。
実は彼、その時脚を骨折してました。
友人達と流された橋を見に行き、道路を飛び越えようとして足場が崩れそのまま流されていったと新聞に載ってました。
脚を骨折していて何故奥さんが居るのにそんな危険な場所に行ったのか

何故飛ぶのをやめれなかったのか

今でも彼の顔を思い出すんですよね
