まだ記憶にも新しい2015年8月21日、オランダのアムステルダムからパリへ向かう高速列車タリス内で起きたテロ銃乱射事件をクリント・イーストウッドが監督した実話映画。

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この映画は前代未聞の映画なんです‼︎
何が前代未聞なのかというと主演は俳優さんではなく実際に現場でテロリストと対峙したアメリカ人青年3人や唯一テロリストに撃たれて重症を負ったフランス系アメリカ人、事件の時に列車に乗っていた多くの乗客達なんです。しかも主演の3人が行った場所でロケをして実際にタリス車内で走行中に撮影。もう演技ではなく殆ど再現なんです‼︎
テロそのものは実際にも劇中でもあっいう間に鎮圧されたのですが、本作はスペンサーを中心にアレク、アンソニーの幼馴染3人の出会いとパリ行きの列車タリスに乗るまでを中心に描かれています。
子供の頃、不良では無いけど周りに馴染めず落ちこぼれだった三人。ある日スペンサーは祈ります「僕を平和の道具にしてください…」そして三人でのヨーロッパ旅行では自分の人生は選択できない何かに引き寄せられているようだって言う話をしています。正にその通りのように彼らは不思議な縁でパリへと向かうのですが、その過程を描いている場面は特にメッセージ性もなく、これといって盛り上がる場面も描かれません。もう意味も感じずぽっかり穴が空いた感じです。最近は実話ばかり撮っているイーストウッド。とにかく作品ができるたびに余計なものが削ぎ落とされてシンプルになってきます。本作はその究極かもしれません。かと言って面白くないわけではありません。その意味も感じない場面が気づかないうちに心に染み渡りラストのほんの数分のテロとの対決、そして怪我をしながらもテロリストに立ち向かったスペンサー、唯一の犠牲者マークを助けよと奮闘する三人に熱くなり涙が出てきました。
ラストは映画なのか実際の映像なのか分からない構成になっていてエンドロールが終わるまでずっと泣いていました。
もう涙腺弱すぎですね(汗)

イーストウッド監督の話は色々あるけど長くなるので割愛しますね(^^;

今日はもう一作観たのでまた後で報告します。