おはようございます。

畑の野菜に、苺の手作りジャム🍓
お買い物に行かないと
冷蔵庫が空っぽです。





ねこたろうと、のんのちゃん
朝から仲良く、お水を飲んでいます♡





さて…
昨日は、一日中、大雨でした。
おかげで読書三昧📖

稲盛和夫さんの本2冊と
孔子の本を1冊読めました。

稲盛さんの著書の中にご法話が
書かれてありました。

私がお寺で何度も聴かせていただいた
人間の実相が書かれた
黒と白のネズミのご法話です。おもしろいんですよ!シェアしますね☺️




昔、一人の旅人が広い野を歩いていると
後ろから悪ゾウが追いかけてきました🦣

周りを見まわしても
身を隠すところがありません。

旅人が走って逃げていると
松の木に、藤づるが垂れている
古井戸があるのを見つけました。

旅人は、その蔓をつたって
井戸の中に身を潜めることにしました。

ほっとするのも束の間…
目の前に黒と白の二匹の鼠が出てきて🐀🐁
かわりがわりに蔓の根をかじっています。
少しずつ細くなり…今にもちぎれそう。。。

下を見れば古井戸の底には
一匹の大きな毒龍🐉が
口をこちらに向けており

三匹の毒ヘビが井戸にいて🐍🐍🐍

旅人の落ちてくるのを
今か今かと待ち受けています。

このままでは確実に細い蔓はちぎれて
龍や蛇に食べられてしまいます。

旅人は恐怖に身を震わせ
つかまっている蔓をかじる鼠たちを
振り払おうと揺さぶってみました。

するとブンブンと蜂が飛びだし
その巣から甘い蜜がポタリポタリ…
口のなかに五滴、堕ちてきました。

旅人は
そのなんとも言えない蜜の甘さに心が奪われ、もっと甘い蜜をなめたいと思って、

いまにも切れそうな蔓を自ら
ゆさゆさと揺すっています。

その上さらに
野火がこの松の木を焼こうとしています。


こんな絶対絶滅な大変な状況でも
甘い蜜にとらわれて生きてしまう
私たち人間の
人生の旅を描いている、ご法話です。



ゾウは時間の流れ…無常を。
井戸は人生を
藤づるは命、寿命を喩えています。

松の木は
この世での地位や財産や名誉を表し

古井戸の底にいる龍は死を喩えています。

黒白の二匹の鼠は昼と夜を喩え
私のいのちが徐々に終わりに近づいていることを示しています。

井戸の周りの3匹の蛇は
三毒「怒り、欲望、妬み」を

五滴の蜂蜜は
食欲、色欲、睡眠欲、名誉欲、財欲という日常的な欲望を喩えています。

蜂はよこしまな思いを喩え
野火は老いや、病を喩えています。


私たちは年々、日々、
逃げてきたはずの死に近づいています。

そんな中であるにもかかわらず
自分の寿命を縮めてでも、
蜜を欲しがる、あさましいほどの欲望と、
ひとときも縁が切れない存在です。

それが私たち人間の実相だよ…と
お釈迦さまが教えてくれています。

すこやかな一日を。