おはようございます。

昨夜煮込んでおいた
野菜たっぷり、スープの朝ごはん。



さて…
お庭で作業をしている時に
ふと思った話を書きます。


10年以上前。
我が家は家を建てる時に

庭に数本の木と、雑草対策のために
防草シートを敷き詰め、たくさんの砂利を流しいれました。もちろん大きな機械でです。

でも、私は3年前から毎日少しずつ
その砂利を、
庭の外にある駐車場に手作業で運び出しては、
防草シートをはいで
かたくなった土を耕し、
ふかふかの新しい土をいれ、
野菜や花を育てています。


毎日、重たい石を運ぶので
私は、くったくたになりますが

どんどん土は呼吸しやすくなり
いろんな虫たちが住むようになり
大地は生き返ってきました。


よく、「家の中」は
「自分自身」を表すと言われます。

それならば、「家の周り」の「庭」は
その輪をひとつ大きくした「家族」を表している気がします。

私は、今。
ひたすら石をせっせと取り除きながら

たくさん我慢してきたことや、辛かったことや、
悲しかったことや、諦めてきたことや、
色々と、かたくなってしまった何かを
一つずつ取り除いているような気持ちになります。

雑草が生えてこないように…と
いくら防草シートを敷こうとも、砂利の隙間から
2.3年もすれば
雑草はニョキニョキ生えてきます。

たとえコンクリートでかためても、いずれは隙間から
草は芽吹いてきます。

それは、心が生きているのと同じ。

抜けども抜けども
気づいてくれ!私は生きてるよ!ここにいるよ!と言わんばかりの勢いで、草たちは成長します。

その上に、石をまた重ねたり
除草剤なんかまいたとしても
一瞬は綺麗になったように見えるけれど
また、これでもかー!…と、草は生えてきます。


嫌なものには蓋をしろ!…と言われるけれど

隠すために、蓋をすればするほど
それを取り除く時は
本当に本当に大変です。

放ったらかしにしていたぶん…
その問題に取り掛かならなかったぶん…
蓋は、どんどん重くなります。


最初から、草を排除したり、草に蓋なんかせずに
いろんな種まきをすれば
そこかしこが芽吹き、花畑になります。

まいた種が、花や野菜になる頃には
あんなに隠そうとしていた草たちも
遠慮がちに生えてくる程度になります。

むしろ、分け隔てやく
「育てること」で、みんな連携して仲良く咲き始めます。


だから。
問題と思われるものに蓋をすることなく、
隠そうとせず、「そのまま」を見て
「そのまま」を知り
どんどん素敵な種まきをしていればいいと思います。
やがて、色とりどりの花が咲きほこります。

すると、いつのまにか
「そのまま」にしていた問題は消えなくても、小さくなります。


阿弥陀さんは、私たちに
いつも蓋をはがす出来事をおはからいくださり
「そのまま」を見つめるように施してくださいます。

そして、
「そのまま お救いくださいます」

すこやかな一日を。