おはようございます。



昨日は美容院の帰り道、
雑居ビルの4階に、新しいカフェを見つけました。

階下に立てかけられた素朴な雰囲気の看板に
「へ〜、紅茶とプリンのお店⁈行ってみよ!」…と、、、、

人が1人通れるだけの薄暗い階段を
トコトコのぼっていきました。

こうゆう穴場カフェを見つけるのが
すごく好きなのですが、、、

4階に到着すると
誰もいないし、
私よりかなり歳上であろうおじさんが
「どうぞ〜」と出迎えてくださいました。

…が、

なんだか、この時点で帰りたいな…と感じたものの
引き返しにくい小さな階段なので
とりあえずお茶だけでも…と入りました。

中から30歳くらいの女の人も出てきました。

おじさんがオーダーをとりにきてくださいましたが、
言葉遣いは敬語ではあるものの
なんだか丁寧でない雰囲気が滲み出ていて
「?」と思いました。

すると、オーダーを取り終えたおじさんは
私の真後ろで先ほどの女性に対して
紅茶のうんちくを語りはじめました。

しかも、大きすぎる声で…(^◇^;)

そして
「他店のこうゆうやつは、茶葉のことを
分かっちゃいないんだよ。あーゆのはな…」
みたいな話をしています。

もしかしたら、これは私への
「僕は紅茶詳しいですよ。凄いですよ!よそとは違いますよアピールかもしれない」
「いやいや、この女性を口説いているのか?」
…なんて思いながら話をきいていると

おじさんがオーナーで
女性がアルバイトだと、すぐに分かりました。

おじさんの声だけが、小さな店内に響いています。

店の端っこには
彼の著書と思わしき紅茶の本までありました。

ずーっと、おじさんは
ひたすら話をしていますが
私にはどうでもいい情報なので愚痴にしか聞こえません。

この場にいることが耐え難く
イヤホンをして、音楽を聴きながら
流し込むように食事を済ませ、会計して帰りました。

なんだか、頂いたはずのプリンの味すら記憶にないし
カロリーだけ摂取し
お金を支払い
疲れが溜まった感じでした。

「あーあ。ホッとひと息
ゆっくり、あたたまりたかっただけなんだけどな」
…と、残念に思いました。

この時、私は思いました。

私の求めていることは
「ゆっくりあたたまり休む」が一番
「お茶をいただく」が二番
「おいしければ、なお最高!」が三番
だったんだなぁと。

美容院に髪を切りに行くのも、
案外求めていることの一番は
「ゆっくり楽しく癒されたい」で
「きれいになれば、なお最高!」が後に続きそうです。

案外、人ってそんなものかもしれません。

過去、ものすごーい、たまらなくおいしい
海鮮のお店がありましたが
やはり店長さんが従業員さんに乱暴な口ぶりで
それを聴きながら食事を摂ることが不快で
行かなくなりました。

いくらおいしくても、
いくら綺麗になっても、
疲れる場所には行きたくない。

詳しいとか技術の凄さより、
楽しいとか癒しがあるかどうか…が
私にとって大切なのだと思いました。

これは絵という作品を求める時も
いくら凄くて上手でも
部屋にあって緊張するようなものは選ばないなぁと思いました。

勿論、楽しさや癒しより、
技術と凄さを一番に求める人もいらっしゃるでしょうが

自分の本当に求めているものを知ることは
とても大切だと思う出来事でした。

すこやかな一日を。




#朝ごはん
#自分を知ること