おはようございます。


朝、寒さで目覚めるなり

「冬がはじまるよ〜」と、槇原敬之の声が

頭の中で流れ始めるほど私の脳内は冬眠まっしぐら◎



さて、そんな私は毎朝

出先の寺社仏閣でお参りした際に求めたお線香を

和室の阿弥陀さまと、自分のお部屋のテーブルで

1本ずつ焚くことが、すっかり習慣化。


煙が立ちのぼる様子を見ているだけで

心が落ち着きますし、

「今日はどこのお寺の香りを聞こうかしら」と

香りをゆっくり味わうことが

毎朝の楽しみでもあります。


昔の家は、どの家にもお仏壇がありました。

そうして花を飾り、蝋燭に火をともし、線香を焚き、手を合わせる。


若い頃私は、これらの準備が

「なんて、めんどうくさいんだ」と思っていましたが


今となっては、自然に

部屋のあちらこちらで

花を飾り美しさを楽しみ、

蝋燭に火をともし、明かりやゆらめきに安らぎ、

香を焚き、心落ちつく日々を過ごしています。


あれ?これは昔の人は自分の家のお仏壇で行っていたことではないの?

昔の人は毎朝毎夕、心が癒されることを

暮らしの中でしていたのか」と思いました。


私たちは、お仏壇やお墓に「お花・お線香・ローソク」をお供えします。


お花を手向けることで

美しいと思う気持ちを仏さまが持たせてくれます。


お線香を焚くことで、仏さまが安穏で清浄な気持ちにしてくれます。


ローソクに火をともすことで、仏さまが私たちの周りを明るく照らしてくれます。


仏さまのためと考えられていますが

実は仏さまから私たちに向けられたものです。

そして、ご仏前にお供えをし、手を合わせて

仏さまに想いを馳せますよね?

それは、誰しもが持っている尊い「利他のこころ」そのものです。


その心をいつも大切にしましょう

花に触れ、火を灯し、香を焚き、おりんの音に

癒される日々を、仏様が私たちにご用意くださっているんですね。

仏様は日々癒しをお届けくださっています。



させられていたと嫌々していたことも

心が整えば、自然としたくなるもので

いつのまにか、その行為の持つ意味にさえ気付かされ、頭の下がる思いになります。


まさに香を焚き、煙をまとい、

毛穴から仏様のお声を日々聴かせて頂いていたのか!とハッとさせられます。

これを「薫習」くんじゅうと言います。


分からずとも

花を愛し、火を灯し、香を聞き、手を合わせる。

それらの行いをすることに意味はあります。

仏様が私たちに種まきしてくださっているんです。


その種が芽吹くころ

これらは、私のためにご用意くださっていたことに気づかされます。


すると日々すべてが感謝になります。

「ありがとうございます」と

ゆったりと、やさしいものに感じられますよ。


すこやかな一日を。