日本人はオーストラリアとワーホリでも馴染みが深く、お互いに友好な関係だと思います。
私は現在メルボルンに滞在しており、日本のこともオーストラリアのことも気になりますし、両国の今回の新型コロナウィルスの感染者数の推移は非常に似ているので、常に頭の中で両者の比較はしていました。

が、最近の日本の状況を見ていると、日本のこの先が心配になってきたので、ちょっと手を動かして比較をしてみました。

グラフを作成してみると、予感は的中!

多くのことが見えてきて、やはりこれは日本の皆さんに知っておいて欲しいと思い、警鈴を鳴らすためにこの記事を作成しました。

このグラフは、日経新聞の「新型コロナウィルス感染世界マップ」の数字を用いたものなので、ほぼ正確なものだと思います。

まずこのグラフからわかることとして、

  • オーストラリアは、ここ数日間で新規の感染者数が減ってきている
  • 逆に、日本の感染者数は日に日に増えている

ということが言えると思います。

このグラフの背景に起きていたこととして、

オーストラリア人はもともと楽観的な人たちが多く、街中でマスクをしている人はまず見られませんでした。(マスクをしているのは中国人ぐらい)

当時の日本のニュースが報道されると、

「ああ日本は大変だね〜。」

ぐらいの感じで、あくまでも他人事のようでした。

3月上旬頃、オーストラリアは海水浴のハイシーズンで、ビーチに人が入り乱れている状況だったのと、シドニーに到着したクルーズ船に133名もの感染者がいたということで、国が警戒を強めるようになりました。

ハリウッドスターのトム・ハンクス夫妻の感染が報道されて一気に緊張感が高まり、日本のようにトイレットペーパーの買い占め問題も発生しました。

そして3月15日(日)に予定されていたオーストラリアグランプリも中止となりました。

そして3月23日(月)の午後から正式な外出規制がはじまり、

  • 飲食店は持ち帰りのみ
  • 企業も在宅ワークに切り替え
  • 学校も習い事も全て中止
  • 外出はスーパーや病院などのみ
  • ペットの散歩やジョギング程度はOK

となりました。

ちょうど今の日本の緊急事態宣言と同じぐらいの規制感ですね。

それから日々規制が厳しくなり、

  • 100人以上の集会は禁止

となり、それが

  • 結婚式は10人まで、葬式は5人まで

となり、今では

  • 外で3人以上で会ってはいけない

とかなり厳しくなっています。

ここまでやってようやく効果が表れはじめ、
新規感染者の増加率が減少する傾向が見られています。

でも、それは外出規制が発動してから2週間以上経過した後であり、もともと楽観的な国民性だとはいえ、国が厳しく規制できるルールなので、飲食店やオフィスのクローズは徹底されていました。

それでも正式な外出規制が始まった3月23日から、

感染者数は1,396人から5,956人の4.3倍、
死者数は7人から45人の6.4倍となっています。

これをふまえると、
日本は2日前に本格的な緊急事態宣言がなされたので、
これから2週間が山場となる可能性が考えられます。

オーストラリアと同じような推移を辿ったとすると、
2週間後には

感染者数は今の4.3倍になるとすると約2万人、
死者数は今の6.4倍になるとすると約650名という試算になります。
死者数に関しては、両国の医療レベルやキャパにもよると思うので、一概に比較はできませんが。

つまり、最低でもあと4倍は感染者が出て、それが連日ニュースで報道され、不安な気持ちにさせられることを覚悟しておかなければなりません。

オーストラリアもこれで山を超えたわけではありませんし、今後感染者がさらに加速する可能性も十分あります。

日本の医療キャパがどれぐれぐらいなのか把握できていないのでなんともいえませんが、医療崩壊を起こさないよう、願うばかりです。

オーストラリアのモリソン首相は、外出規制の声明を発信した時、「我々は最低でもあと半年はこのウィルスと戦わなければならない」と書かれていました。

来週からスタートするオーストラリアの学校の2学期(4月上旬〜6月末)は、全てオンライン学習になるという見通しです。
(学校側が急遽、この秋休み中に環境を整備していたようです。)

日本はGW開けから学校を再開する予定のようですが、今の状況では、これが延期される可能性も十分にあると思います。

2日前の安倍首相の緊急事態宣言に関しては、海外からは「何の効力も無いじゃないか!見せかけだ!」と非難する声が多いようですが、日本の法律上、仕方がないこととも言えます。

だから私達が示さなければなりません。

国によっては最榴弾で国民を押さえつけたり(アフリカ系のどこかの国)、スマホを使って感染者を追跡して効果を上げたり(シンガポール)といった事例がありますが、今こそ、我々日本人は、私達の持つ自粛能力、集団行動力を活かす時ではないでしょうか?

そしてこの騒動が落ち着いた時には、

「世界唯一、国民自らの『自粛』によって、コロナに打ち克った国」

として、行動規範という意味で世界をリードできるようになるのではないかと思います。

ここメルボルンで多くの外国人と接してきた経験から、日本人だからこそ、それが可能だと思います。

不毛な政府批判や責任の押し付けあいはとりあえずおいておいて、今こそ日本人の「自粛力」と「協力できる力」を示そうではありませんか!

ーーー 平城寿 メルマガより ーーー

みんなの意識がひとつになり日本人の素晴らしさを示そう!