今回紹介するのは1985年に登場した2代目ミラターボTR-XXのミニカーです。
1985年に5年振りとなるフルモデルチェンジをしたミラ。(乗用のクオーレとともに)
当時のライバル車の中では後発という強みを発揮するべく、他車を上回る資質を持って登場しました。
エンジンルームを切り詰め、タイヤをできるだけ四隅に配置し全高を高く取り、商用、乗用関係なく4輪独立懸架やフロントスタビライザーを持つ足回りを採用し、先代よりも乗り心地や居住性を向上させていました。
主要メカニズムはコスト削減の理由から先代を踏襲するものの、ボディはモダンなイメージのスタイリングとなりました。
このミニカーはインターアライドのハイストーリーシリーズのもので、前期型のミラターボTR-XXです。
全体的な造りは実車を良く再現していると思いますが、フロントマスクの処理が今一歩な気がします。
多分ヘッドライトをもう少し小さくすると、より実車のイメージに近づくのではと思います。
このミラターボTR-XXを初めて見た時は「なんてかっこいい軽自動車なんだろう」と思いました。
エアロパーツがわざとらしくなく、ぱっと見普通車のような雰囲気を感じました。
昔、通っていた高校の保健体育の若い先生(男)が、このミニカーと同じホワイトのミラターボTR-XXに乗っていました。
実はちょっと癖のある感じの人で(うわさでは元ヤンキー)、どちらかというとあまり好きな先生ではなかったので、授業以外で話すことはあまりありませんでした。
でも、その先生の自宅の近所に住んでいるという同級生から「休みの日になると家の前で丁寧に洗車しているのを良く見るよ」と聞いて、確かにいつもピカピカなミラターボなので、大切にしているんだろうなあと思いました。
その後、先生は転勤で他の学校へ移動してしまいました。しかし白いミラターボを見ると、あまり好きではなかった保健体育の先生のことが今でも何となく思い出されます。(笑)
個人的には1987年にマイナーチェンジした後期型が好きです。
特に限定車でムーンルーフの付いたTR-XXリミテッドは、何故か天井の内張にイタリアの地図が描かれていたりと、今思えば若干意味不明ですが、当時はそれがかっこいいと思っていました。
少し前まで、近所の空き地にホワイトのTR-XXリミテッドが草ヒロ的に置かれていました。
汚れてはいましたが、少し手をかければ乗れそうな雰囲気でした。
ちょうど犬の散歩道(畑の間のあぜ道)の途中にあったので、一度そばに寄ってみてみました。
良く見るとムーンルーフが付いていたので、もしやと思いドアロックが開いていたのを良いことに、ドアを開けて天井の内張を見たら、イタリアの地図の柄を初めてリアルに見ることが出来ました。(笑)
改めて中を見ると、パワーウインドウや電動ドアミラーが付いていたり、それと昔懐かしいカロッツェリアのロゴが光るスピーカーも付いていたりで、持ち主を調べて譲ってもらおうかなと、半分真剣に考えたりもしましたが、しばらくすると空き地からなくなっていました。
今の軽自動車は、背の高いタイプが主流ですが、またこのミラターボのような車が出てこないかなと思います。
今回は2代目ミラターボTR-XXのミニカーを紹介しました。