あいつに素直になれないのには 理由があった


素直になろうと思って会っても


なぜか 会うたびにイライラした


・・・


あいつはものすごく細かい性格で


そこが うちの父親に似ていて 嫌だった


・・・


2008年 年末



アウトレットで ランチを食べて


ショッピングをした


あいつの買い物に付き合わない私に


すねられた



私の大好きな インテリアショップに行くと


外国人の写真が入った 額のディスプレイを見て


つっこみを入れているが


インテリアのセンスが通じてないあいつにイラっとした



もう1件 私のお気に入りのインテリアショップに行くと


その高額なソファが理解できないと言った



それから 私の友達が合流し


一緒に夕食を食べた



あいつは一人で帰り


私は 友達とホテルに宿泊した



友達に聞いた


「あいつどうかな? ちょっと気になってるんだけど・・・」


「う~ん、もてそうに見えるんだけど


あんなにしゃべらなければいいのに・・・


こだわりが強すぎそうだよね・・・」



予想外の いまいちな感想


ちょっと考えなきゃな・・・




<あいつの一番嫌いなところ>


私が歩道を歩いているとき


真ん中寄りに歩くと


対向者にじゃまだといって


後ろから肩をつかんで 端に寄せようとすること






高速バスに酔った私に 気を使ってカフェで休憩


都会の人たちは 狭いスペースでそれぞれの空間を作り出している


・・・


私は結婚してしまうかもしれない


それでもいいの?


・・・


今日来た理由を言うタイミングを考えながら


おいしいラーメンを食べて


上野動物園へ行って


バクを見て


・・・


「動物園行きたいなら、別のところ調べておいたのに」


そう言うあいつ


私は ここが良かったんだ


思い出の きっかけの この動物園が


・・・


私は新婚旅行にアフリカのサバンナを見たい夢がある


動物園が始まりなら アフリカはゴールにふさわしい


だから あなたに止めてほしくて


今日は会いに来た


・・・


だけど 何も言えないまま


時間はどんどん過ぎていき


別れのときがきた


・・・


「今日来たのはね 実は お見合いした人が すぐ結婚したいって言って・・・」


別れ際のぎりぎりで切り出した


「なんだそいつ? 結婚ってちゃんと付き合ってみなきゃ決められないだろ


よく知らないのに結婚なんておかしい」


期待するほどの 反応はしてくれなかったけど


とりあえず 止めてくれた


私はまた一人からスタート


でも 感情のないまま結婚するより マシだ


・・・


それから1週間後


お見合い相手に再び会った


よく見たら 生理的にムリである。


色々と話しながら 自分の趣味の話にもって行き


相手が興味ないところを マイナス方向に引っ張り


機嫌悪そうにして 別れた。


すぐに相談所に電話をして お断りしてもらった。


その後 数回電話がなったが 出ないことにした。


それから1週間後


パフェを食べに行く前日のこと


くやしさのあまり 結婚相談所へ行って


愚痴をこぼし 新たに3人ほど会いたい人を選んだ



それからなかなか連絡がなく


ようやく来たと思ったら


「転勤になるから 紹介はストップしてくれと言われた」とか


「連絡がつかない」とかで


第3希望の 職種と年収だけで選んでみた人しか


あとは残っていなかった



予定が詰まっていたり 体調を崩したりして


その人に会ったのは 10月になってからだった


「しかたない この人にしか選ばれなかったんだから 会ってみよう」


そんな気持ちだった



薬剤師のその人は


外見からして メガネでカマキリみたいで まじめでつまらなそうだった


話をしてみても そのイメージは変わらず


ただ その人の魅力は 仕事と年収だけだった


だけど その人にしか選ばれなかったのだから


きっと自分も年齢的に 男性に選ばれなくなっていたのか


と思って 妥協しようと努力し 次も会うことにした



二度目に会ったときに こういわれた


「何年も付き合ってから結婚しようという気はなく


できるだけ早く結婚したいんです」


・・・


・・・


は・・・?



急に恐ろしくなった


私は このまま流されてこの人と結婚していいのか?


その前に 話題に共通性もないし


面白くもない



とりあえず なくとなく危険を察知し


いてもたってもいられなくなり


次の週末に 「あいつ」に会いに行くことにした


今度はひとりで・・・