昔話や童話を使って言語能力をアップする方法 | 心の健康をサポートするカウンセラー 松田大亮 in 徳島

心の健康をサポートするカウンセラー 松田大亮 in 徳島

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JCCF認定シナジーコーチカウンセラー

心と身体の健康サポーター

キャンプセラピスト
キャンプインストラクター

久々に昔話から教訓を得るシリーズです。

 

 

言語能力を高め、質問力を高めたり、批判的観点で物事をとらえるトレーニングとして、「昔話の矛盾点を見つける」ワークが有効だと思います。

 

やってみましょう?

 

 

 

浦島太郎っておかしくないですか?

 

 

どこがおかしいですか?

 

 

 

太郎は亀を助けたんですよ。

助けてもらった亀はお礼にと言って、太郎を竜宮城へ連れていった。

そこで、乙姫様に骨抜きにされて、時を忘れて豪遊させられた。

挙句に「開けてはならない」という謎の玉手箱をお土産にもらい、やっとこさ帰ってみると、そこは数十年経った世界ですっかり様子が変わってしまっていた。

そして、太郎は「開けてはならない」玉手箱を開けてしまった…

すると、白い煙が溢れだして、太郎はおじいさんになってしまった…

 

 

 

なに?この仕打ち!

 

 

 

太郎は亀を助けて、良いことをしたんちゃうの?

 

 

 

その仕打ちがこれ?

 

 

 

太郎が竜宮城という「時の部屋」に監禁されて、骨抜きにされている頃、太郎の家族は、「太郎が行方不明になった」「神隠しや!」と探し回り、それはそれは悲しい思いをさせたでしょうね。

まさに拉致被害者家族ですよ。

 

 

これって亀の恩を仇で返す仕打ちですか?乙姫の策略ですか?

 

 

太郎の家族の絶望の気持ちを想像すると、亀も乙姫も僕は許せません。

 

 

 

 

 

 

 

では、赤ずきんちゃんはどうでしょう?

 

 

 

赤ずきんちゃんは、親に言われて婆ちゃんのところへお使いに行かされたんです。

ところが、途中でオオカミに出会って、オオカミに聞かれたんです。

「どこ行くんや?」

「ばあちゃんとこよ」と赤ずきんちゃん。

するとオオカミは先回りして婆ちゃんの家に行って、婆ちゃんを食っちゃったんです。

ほんで、婆ちゃんに変装して、やってくる赤ずきんちゃんを待ち伏せしたんです。

やがて、赤ずきんちゃんやってくる、変な掛け合いがある…

「どうしてそんな耳がデカいの?」「お前の声が聞きたいからだよ」とか、意味不明なやりとりの末・・・

で、結局は赤ずきんちゃんを食っちゃうんです。

そして腹いっぱいになって寝てると、そこへ漁師が通りかかり、オオカミの腹が異様にデカいのにきづく。そこで寝てる間に腹切り裂いてみると、中から赤ずきんちゃんと婆ちゃんが出てくる、代わりに石を詰める、結果、腹が重くて、オオカミは死んじゃった・・・

 

 

 

なに?このはなし!

 

 

 

 

って思うんですよ。

どこがおかしいと思いますか?

 

 

 

 

はい、答え言いますね。

 

 

 

いっぱいあります。

 

①    まず赤ずきんちゃんの親!オオカミが出るような森の中を女の子一人でお使いに行かせるなよ!

②    オオカミが赤ずきんちゃんに最初に会ったときになんで食っちゃわねえの?

③    オオカミが待ち伏せして婆ちゃんに化ける目的が不明。さっさと食っちゃえよ!

④    漁師!なんで石詰めるん?まわりくどいことしないでさっさとやっつければいいのに。
 

 

 

 

 

絵を見ての間違い探しのような脳トレがありますが、このように「おとぎ話」の矛盾探しも言語能力を鍛えるいいトレーニングになります。