脳のメカニズムを知れば、過度のストレスに対処できる | 心の健康をサポートするカウンセラー 松田大亮 in 徳島

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JCCF認定シナジーコーチカウンセラー

心と身体の健康サポーター

キャンプセラピスト
キャンプインストラクター

人は、プレッシャーを感じると思考能力が鈍ったり、思考が停止してしまったりする場合があります。

 

人前でスピーチするとか、会社の命運のかかったプレゼンを控えている…とか

 

そんな時…

 

 

 

アカン、頭が真っ白や!

 

 

 

この状態は、「緊張する」、「あがる」、「凍りつく」、「フリーズする」、「パニックになる」、「テンパる」「いっぱいいっぱい」

 

 

いろんな表現がありますが、ストレスを感じると、様々な体の不調が現れます。

 

 

 

なんでこんなふうになるのでしょうか?

 

 

 

実は人間の身体のしくみを理解していると、こうした不調の感じ方も随分と楽になるものなんです。

 

 

 

なぜなら、人は理由が分からないことに不安を感じる特性をもっているからなんです。

 

 

何か事件が起きた時

何か困った時

びっくりすることがあった時

焦った時

 

 

そんな時、みんなこう呟やきませんか?

 

 

「なんで?」

 

 

 

 

 

そう…人はいつも潜在意識で、理由を求めているんです。

 

 

 

 

 

 

なので、ストレスが体の不調をきたす理由を知ることにしましょう!

 

 

 

では脳のメカニズムで説明します。

 

 

 

ざっくり言うと、脳は3つの層に分かれていて、

 

 

一番上・・・大脳新皮質

 

真ん中・・・大脳辺縁系

 

一番下・・・脳幹

 

 

となっています。

 

 

 

 

何か出来事が起こると、その情報をまずは真ん中の大脳辺縁系というところにある扁桃体というところで情報を受信します。

 

 

そしてそれが快の情報なのか、不快な情報なのかを仕分けします。

 

もし、不快な情報であれば、それはいわゆるプレッシャーとかストレス情報として、下の脳幹へ送られ、ホルモン分泌が行われます。

 

脳幹というのは、意識するしないに関わらず、24時間365日働き続けている、生命維持装置でして、私たちが生きる上で欠かせない、呼吸や、血流や筋肉やあらゆる神経線維をコントロールしている部分なんです。

 

 

つまり、ストレス情報が送られることによって、ストレスホルモンを脳幹は分泌し、それが心拍数の増加、血圧の上昇、呼吸の制御ができなくなったり、食欲の低下などを生じさえているわけです。

 

そんな状態になると、普段はこうした脳幹の働きというのは、すべて無意識で行われているんですが、情報処理がいっぱいいっぱいになっているので、一番上の大脳皮質の力を借りようとするんですね。

 

でもそうなってくると、大脳皮質の状態もビジー状態になっちゃってるので、思考能力が低下してくる、記憶力が低下してくる…というわけです。

 

 

 

自転車に初めて乗る時を想像してみてください。

 

バランスのとり方、ハンドルの操作、スピードの調節、ペダルの踏み込み、転んだ時のリスク管理…

 

めちゃくちゃ考えることがありますよね。

 

そんな時に、「昨日さぁ、夕ご飯の味噌汁、味濃くなかった?」と話しかけるとどうでしょうか?

 

「今、その質問、なんでするん?ムキー」「ちょっとだまってて!ムキー

 

ってなりませんか?

 

余裕がないんです。本来なら、無意識で処理できていることを意識して処理しようとするから、脳が忙しすぎて、思考力が低下し、質問に答えるところまで脳を使えないんです。

 

パソコンのビジー状態。

 

 

それが、要領が分かり、慣れてくると、自転車操作がストレスではなくなり、脳幹はいつもの無意識で処理できる正常な機能に戻ります。

すると、大脳皮質のスペックを借りなくて済むので、思考力にも余裕ができ、自転車に乗りながらでも、「ああ、確かに味濃かったな、塩分高すぎやねん、血圧あがるわ!」などと普通に会話ができるようになります。

 

 

これね、習慣化なんですよ。

 

習慣て、無意識でもできる状態でしょ。

 

 

つまり、習慣とは、脳幹が自動処理化できるようになった状態のことなの。

 

 

 

 

そもそも真ん中の大脳辺縁系というところは、感情脳といって、本能をつかさどる領域です。

 

嫌なことは避けたい、逃げたい…

嬉しいことや気持ちいいことは、やりたい、求めたい…

 

これって本能ですよね。

動物だって持ってる感情です。

 

 

でも、一番上の大脳皮質というところは理性脳といって、本能を意識してコントロールしているんです。

 

 

食いたい(本能)けど、太るから食われへん(理性)

逃げたい(本能)けど、逃げてはいけない、がまんしないといけない(理性)

 

と、本能を抑え込もうとするんです。

 

 

これが抑え込むことができず、本能の方が勝ってしまっている人も中にはたくさんいますよね。

 

快楽を求めすぎて、理性で抑制できなくなっているストーカー…

怒りを理性で制御できず、バイオレンスに走るDV夫…

 

 

ですが、良心的な人、真面目な人ほど、理性が強く、「〇〇であらねば!」という意識が強すぎて、本能に逆らおうとするんですね。

 

 

それで抑え込まれた大脳辺縁系は、その圧力をさらに下の脳幹へさらに圧迫します。

 

 

圧迫された脳幹は、不調をきたし、自律神経の調子がおかしくなる。

 

自律神経とは、24時間365日働き続けている、心臓や呼吸や胃腸の働きなどのことです。

 

 

 

これが、自律神経失調症のメカニズムです。

 

 

 

 

 

瞬間的なストレスでも、めちゃくちゃ脳にダメージを与えているわけです。

 

当然、慢性的にストレスを抱えた状態になっていると、当然脳はクタクタになりますわな。

 

 

 

つまり、理性が強すぎるのもよくないんです。

 

ほどほどに、本能を認めてやる必要があるんです。

 

 

自分は、本当はどうしたいのか?どうありたいのか?

 

 

 

自己承認

 

 

自己受容

 

 

 

認めてやると、脳は幸せホルモンを分泌させるようになる

 

 

 

 

これが、こころの健康を保つ秘訣なんです。

 

 

 

極端な話、犯罪以外は○ぐらいに思っとけばいいんじゃないの?