取材を進めると、たとえ教団を辞めても、苦悩が続く人が居ることも、見えてきました。
「富田さん」です。(仮名)
34歳の時に、教義に禁止されている他の宗教の男性と結婚。その後、脱会に至りました。
子供の頃から仲の良かった母親ならば、結婚を受け入れてくれると信じていた、富田さん。
しかし、脱会を機に、親子関係は一変しました。
「親と連絡が取れない。
普通に日常の事も話せない状態ですね」
脱会した10年前から、時間が止まっている。
一度も会っていない。
この宗教では、脱会した人との接触は、
「最小限にとどめるべき」としています。
(ここは、映像も音声も強調されていた)
これまで、教団のコミュニティの中で生きてきた、冨田さん。
出産や子育て中も、母親や周囲に頼ることは出来ませんでした。
母親と連絡が途絶えて10年…
今、富田さんは、息子の顔を見せたいと、手紙を書き続けています。
しかし
返ってきた手紙には、
「宗教に復帰すれば、交友できる」との言葉。
…今も、接触を拒まれています。
「親子の普通の会話を禁止するって…どんな権限なんだろう」って。
「そこを無駄にしていいと思っているのか、本当にっていうのを伝えたくて…
私は無駄にしたくないと伝えたいんですけど」
(泣いておられた)
つづく










