干支を描いた大絵馬が、岡山県奈義町中島西の吉野神社で披露されている。
地域の安寧や五穀豊穣の願いを込めた12枚が勢ぞろいし、迎春ムードを漂わせている。
絵馬は、氏子や高山命之宮司ら7人が制作。
拝殿の南に子から卯、東に辰から未、北に申から亥と3方向を囲むように設置している。
赤い太陽と竜、松竹梅を描いた辰年、金色の背景に3頭の馬が力強く駆ける午年、胴体にだるまや招き猫といった縁起物を細かく描き込んだ未年など、2011(平成23)年に翌年の辰を奉納したのを皮切りに、2023年の卯で十二支がそろった。
総代ら11人と高山宮司が3日に取り付け、神事を営んだ。来年2月中旬まで展示する予定で、
井戸美治総代長は「作者の感性が生きた作品ばかり。個性豊かな絵馬を楽しみながら参拝してほしい」と話していた。