夜になり、自分の部屋で旦那に電話


元気。こっちでゆっくりしていて、ごめんね。
ご飯食べてる?

食べてるよ。

あのね
話があるんだけど

なに?

3人目が出来たみたい

え?
3人目できたの?

うん


あれ?反応薄いなぁ
あまり喜んでないみたい。

……


??

……

なにかあった?


いや…
なんでもないよ
俺も人の親なんだよなぁって…


ほんとうに?

うん、なにもないよ


仕事大変なの?

大丈夫

お金たりない?

大丈夫

なんだろう?この違和感は?
なんかおかしい!!
そういえば、実家に帰る前に変なこと言っていたなぁ
なにかあったのかな?
と思い聞いてみた。

そういえば、この間の飲み会どうだった?

なんかあったの?

なにもないよ。

本当に?

うん。

本当の事言って!!

実は
あの飲み会の後
後輩と2人で飲みに行って
もちろん、仕事の話とか愚痴とか
聞いているうちに
彼女の事好きになりかけたんだ。



えっ?!!

あっ!
でも、すぐに子供と君の顔が浮かんできて
だめだ!ダメだ!!って思ったけどね。

そうなの?

そうだよ。

ごめん!!

今は
我慢して

本当に今だけでもいいから

お願いね。

自分でも何をいっているのかわからないけど
とにかく、この状態を乗り切りたかった。


わかっているよ。大丈夫だよ。

うん。
お願いね。


そうして、衝撃の3人目の妊娠の報告は
終わったのでした。

他の人を好きになりかけたんだ
今、こんな状態なのに
とショックを受けつつ

でも、絶対大丈夫。
彼は私を裏切らない。
という自信があった。
なぜなら、
仕事の面でも、お金の面でも、
出来る限り、彼の希望通りになりように、私は頑張って、子育てや生活を守ってきたから。



後から思う事は

なんで彼は
妊娠報告の時に
他に好きな人が出来そうだった
とか言うんだろう

なんで私は
問い詰めたりしたんだろう?

という事。


その時、私達は29歳

今、思えばお互い若かったのかも知れない