【不眠】についての整体的解釈を綴っていきます。
一般の人にはあまり参考にならないかも知れませんが、
整体のプロはこのように考えているというニュアンスを汲み取ってもらえれば面白いかもしれません。
運動と言うのは筋肉の緊張と弛緩を繰り返す事によって行われます。
これがスムーズに行っている時は、運動もスムーズであり、人間の生命の営みもスムーズであり、
それが健康と言う事になります。
異常な状態というのは筋肉を緩めているのに弛まないという状態の事です。
例えば会社から帰ってきても仕事の事で頭がいっぱいの時は肩が弛まない。
胸椎の5番から上が弛まないのです。
とういう場合には目が覚めても体の疲れが取れない。
だから眠いのが続いて、もう一度寝直さないと目が覚めきらないのです。
もう一つは腰椎の1番が硬直している場合で、この場合も同じように弛みません。
ところが深く眠ると腰椎3番が弛んできます。
3番が飛び出しているうちは深く眠っていないのです。
だから腰椎の1番3番の状態を観ると眠りの状態が判ります。
眠りの状態を丁寧に観ていくと、長いこと腰椎の1番、胸椎5番が硬直している人は
眠りが慢性的に浅くなり、後頭部が弛んできます。
二度寝している人は後頭部の皮膚がつまめるようになってきます。
また、後頭部が飛び出して頭皮がピタッとなっている人は眠りの質が悪い上に
いくら寝ようとしても眠れない、眠りに入りにくいのです。
不眠に関しては眠りに入りにくいのか、眠ってもすぐ起きてしまうのかを見分ける事が第一です。
眠り難いという不眠症は頚椎(首の骨)6番に異常があります。
眠っても眠っても眠いという睡眠の浅い人は後頭部の骨が下がっています。
それを上げるように調整すると深く眠れます。
また眠りの浅い人は肋骨がどちらか極端につぶれている人が多い。
肋骨の3番と4番の間に気を送るとその側の肋骨が開いてきます。
そうすると眠りが深くなる事が多い。
肋骨調整で喜ばれるのは女性が多いのです。
なぜなら肋骨が正常に動くようになると呼吸が楽になると同時に下腹部(ウエスト)が引き締まります。
つまり簡単にウエストラインを細く出来るのです。
普通の人は肋骨と下腹部で5分5分で呼吸しています。
ところが肋骨を拡張すると肋骨7分下腹部3分で呼吸が出来るようになる。
そのため下腹部が引き締まるというわけです。
睡眠を深くするよりも、ウエストを細くするのほう事が喜ばれるというのは女性ならではですね(笑)
どちらにせよ不眠の急所は頚椎6番、後頭骨、肋骨が関連しているので、これらの調整が必要です。
これらは1人では行う事が出来ないのでプロに任せてください。
また寝よう寝ようとすると却って眠れなくなるのは潜在意識は逆をいってしまうためです。
寝なきゃいけないと思うと心が窮屈になり、反動で逆をやってしまうのです。
つまり「強制」されると心は窮屈になり、反動で自由を求めて「放縦」に流れてしまう。
この原理と一緒です。
眠れない時は逆に「何時まで起きていられるか?」ぐらいに構えていた方が結果として眠りに入りやすいのです。
ともあれ不眠の原因の多くは運動不足と上記の身体の異常が原因である事が多いのです。
睡眠が完全ならば眠っている内に身体が修復し、蓄積した疲労も抜けていきます。
睡眠を改善したい方は以前ご紹介した体操を行いつつ、身体のメンテにいらっしゃって下さい。