教えて貰えるって有り難い。 | Go With The Flow

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我が家の先天性水頭症いーちゃんと多脾症候群たけちゃんとバセットハウンドのドータンの成長記録なブログ。

先程ニュースで、東北の被災地で被災者自身が被災地の仮設住宅に、軽トラ等で野菜等の食料品を販売に行く事業をNPOの支援で始めたって言うのをやっていた。


実際に食料等を販売していた男性が取材に応じていたんだけど…

まだ二十代前半か半ば位?被災前は水産関連の工場で働いていたらしく、販売等の仕事は初めて。


要は今まで経験した事の無い仕事も、実際に経験してみる事でその人の次への就職活動へ繋げる足掛かりになるとか、そう言った活動をする事で新たな雇用を生み出す事にもなる…ってニュースだったんだけど。


私が気になったのはそこではなく。

その男性が、商品を購入してくれたお婆ちゃんの目の前で商品の袋詰めをしている場面が映像で流れた。


何の気なしに見てたら、お婆ちゃんがその男性に言った。


「重い物から先に入れて。
卵なんかは1番上に入れるの!」


彼は林檎とかジャガ芋もあったのに、1番最初にパック詰めされた卵をビニール袋に入れていた。


「あ…はい。すみません」


素直に謝って、入れ直していたんだけど。



それを見て、先日行った焼肉チェーン店での出来事を思い出した。



週末の夜。
ほぼ満席状態のお店。


案内され、座敷に座った。

少し待ってもおしぼりが出て来ない。

先に炭が持って来られた。

オーダーしようと思っていたら、隣に四人の家族連れが通された。


案内してきた若い店員は、私達より先にその家族におしぼりを手渡し、しかもその家族が座り終わる前に飲み物の注文を聞き始めた。



順番逆だろ!



私も旦那さんもそう思った。


こちらもその家族の後にオーダーをして、おしぼりも要求。


でもなかなか出て来なかったんだけど。


しかも隣の家族に出された炭火が、網に近すぎて肉が燃えてしまったらしく、炭の交換もされていたし…。



何だか気分が悪かった。



私は居酒屋で働いていた経験があるので、そう言う店員の立ち振る舞いには結構目が行ってしまう。


私の働いていた所は個人経営の居酒屋だったんだけど、とにかく恐いマスターに、接客業のイロハを叩き込まれた。


店の状態、何番に何人入ってるのかを常に頭に入れて、お客さんを席に誘導する事とか、座ったら先ず1番先におしぼりを出す事。

直ぐに注文が決まらない常連以外のお客さんは、暫く待って頃合いを見計らってオーダーを聞きに行くとか。


そんなのは当たり前の事だバカヤロウ!
何でそんな事も分かんねぇんだ!

…と。


でも当時まだ高校生だった私には、分からない事、知らない事だらけで。

恐かったけど、頑張るとその分きちんと「出来るようになったじゃね~か!」と褒めてくれて、優しい所も沢山あったマスターだったので、本当に色々な事を教えて貰った。


あと、必ずもう一人マスターの愛人的な人(!)がいて、またその女性が常に色々な事に気配り出来る人だったから、どんなに忙しくても店内を見渡して、「あれやって!」「これやって!」と自分が率先して動きつつ指示を出してくれた。


そんな人達に教えて貰えたから、今でも合理的に、常に周りに気を配りながら動く癖が私にはついている気がするんだけど。


だから、教えて貰える、指導してくれる人間って本当に重要なんだなぁと思った。



まだ二十歳そこそこの若さでは、よっぽど社会に出て揉まれていない人でなければ、色々なノウハウも身についていなくて当然だと思う。


ニュースに出ていた彼は、お客さんに教えて貰った事で成長出来た訳で。


焼肉屋の店員は…
あれは店の教育不足と、店を纏める立場の人間の力不足だと思うんだけど。


勿論、お客様の立場に立って考えれば愉快、不愉快はすぐに分かると思うけど。

若くして、働く事に必死だと果たしてそこ迄頭が回るものか…ナゾ。



私はきちんと教えてくれる人達に出会えて幸せだったんだなぁ…と思えた出来事だった。


でもこのご時世、ちょっと注意すると殺人に発展する事もあるので…


何が1番ベストなのかは分からないけど。


でも折角お金を払って利用するのなら、気持ち良く利用したいものだなぁ…と思うのは…


私だけではないですよね?